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6000本の投資信託で選ぶべき商品は一握り。勝利する極意は?

売る側にとって都合のよい金融商品の見分け方

投資信託で勝利する極意3

純資産額は小さい方がリターンに期待、ただし10億円以上が好ましい

投資信託の純資産総額とは、投資信託が組み入れている資産の時価総額のこと。厳密には、ここから信託報酬などの手数料を差し引いたものです。

純資産総額は、投資信託が組み入れている株式や債券などの価格が変動したり、海外の資産を組み入れている場合は、為替レートの変動が影響したりします。また、投資家が投資信託を購入すれば増えますし、売却すれば減ることになります。さらに、分配金を投資家に支払うと、純資産総額は減少します。純資産総額は、以上の影響を毎日計算し、1日1回公開されています。

純資産総額がある程度大きい投資信託は、ファンドマネージャーの考える投資をきちんとおこなうことができます。それが必ず利益につながるとは限りませんが、私たちはその投資信託が目指す運用が十分にできれば利益が出ると考えて投資をするので、とても大切なことです。

また、投資信託の運用にかかる経費は純資産総額が多くても少なくてもたいして変わらないため、純資産総額が大きいほど経費の負担率が減ることになります。投資信託の中には、純資産総額が一定額を突破すると、信託報酬を割引するしくみを取り入れているものもあります。

しかし、だからと言って、純資産総額が大きければ良いと言うつもりもありません。なぜならば、資金が潤沢すぎるゆえにかえってアダとなることもあるからです。

例えば、株式投資信託の場合、成長が期待できる中小企業に投資しようとしても、自分たちの売買が株価の変動に影響を与えすぎてしまうため、なかなか購入できないのです。よって、投資先は大企業や有名企業などに限られてしまい、結果、値動きは比較的安定するのですが、大きな成長は望めません。つまり投資家が得られるリターンが小さくなります。

純資産総額が小さい投資信託ならば、成長が期待できる中小企業にも投資できるため、大きな成長が期待できます。その分値下がりリスクもあるのですが、過去の値動きを見ると、中小企業が順調に値上がりしていることが多くあります。リターンで考えるならば、純資産総額の小さな投資信託のほうが上だと思います。

ただし、運用が始まったばかりの投資信託は別ですが、純資産総額が10億円を下回るような、小さすぎる投資信託には注意したほうがいいでしょう。というのも、あまりに純資産総額が少ないと、途中で運用を中止する繰上償還がおこなわれる可能性があるからです。

繰上償還とは、信託期間が決まっている投資信託が、当初予定していた期日(償還日)を待たずに償還することや、信託期間が決まっていない投資信託が運用を終了することを指します。繰上償還になると、保有口数に応じた金額が償還金として換金されます。運用益が出ている場合ならまだよいですが、損失を抱えているときは、この繰上償還は痛手となります。

繰上償還となる基準は、各投資信託の目論見書(もくろみしょ)に記載されていますので、購入前に軽く目を通しておきましょう。

投資信託で勝利する極意はまだまだある

いい「選択」をすればお金はグンと増やせます。今回は投資信託で勝利する極意を3つご紹介しましたが、まだまだあります。

得か損か、2択式でどんな投資信託を選ぶべきかを解説した『投資信託 勝ちたいならこの7本!』(河出書房新社)を出版しましたので、他の極意が気になる方はぜひチェックしてみてください。最後の章では、いま選ぶべき投資信託として「厳選した7本の商品」も挙げています。

投資信託 勝ちたいならこの7本! 頼藤太希 著


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