はじめに
今年は、各地で最高気温の記録を塗り替えているほどの猛暑です。そんな中、SNSでよく見かけるのが「エアコンが効かない、全然涼しくならない」という声。外の暑さにエアコンのパワーが追い付いていないようです。
涼しくならないからと、設定温度を下げ、強風にしてを繰り返していると、エアコンの電気代をどんどん使ってしまうことに……。そこで今回は、今あるエアコンでより涼しくなるように、また節電になる使い方を紹介します。
外からの熱気をカットすることがポイント
猛暑の日、外を歩いているとエアコンの室外機はガンガンまわっているのに、カーテンが開いたままの家をよくみかけます。これではせっかくエアコンが室内を冷やしていても、屋外の暑さが窓を伝って入ってしまい、冷気も逃げやすくなってしまいます。
理想的なのは、窓の外で暑さをカットすること。窓の外によしずやすだれ、最近ではシャレた屋外用のシェードも売られているので、それらを使い直射日光が室内に入ってこないようにします。
これらが設置できないような場合、カーテンを閉めるだけでも効果はあります。カーテンの長さは床についていることが理想的。カーテンの下の空気の流れを止めることで、外の熱気が入ってくること、中の冷気が逃げることを防ぐことができます。
これをやっていない家庭が、実は多いのです。
室外機は日陰に置くことが重要
エアコンというと室内の機器だけに気を取られがちですが、重要なのは室外機。室外機に直射日光が当たってしまうと、それを冷やすのにパワーを使ってしまいます。結果、エアコンの電気代も高くなってしまうのです。
家の構造上、日光が当たる場所に室外機が置かれている場合は、こちらも、よしずやシェードを立てかけて日陰にするか、エアコンの室外機用の日よけも発売されているので、それらを利用するのもいいでしょう。
室外機を日陰にする際に気を付けなければならない点は、風の流れは遮らないようにすること。よしずを立てかける場合も、室外機のファンの部分からは距離を置くようにして立てかける必要があります。
定番だけれど忘れがちなフィルター掃除
最近では、フィルターお掃除機能付きのエアコンも登場していますが、使用しているエアコンにそのような機能がない場合は、定期的なフィルターの掃除が必要です。掃除をしていないフィルターは、ホコリが厚い層になっていて、それをキレイにするだけで一気に冷風が出てくるようになります。
フィルター掃除を定期的にしていない場合、ホコリが室内の油分などとともにフィルターにこびりついている可能性があります。その場合は、一度フィルターを取り出して、食器洗い用洗剤でよいので歯ブラシを使いながら洗い、しっかり乾燥させてから戻すようにします。
そこまで汚れていない場合は、掃除機でホコリを吸う程度で綺麗になります。エアコンを使っているシーズン中は、少なくとも2週間に一度はフィルター掃除をするようにしましょう。