はじめに

マイナス金利の影響で住宅ローンの金利は下がり続け、まさに買い時の様相を呈しています。しかし焦りは禁物。人生で最も大きな買い物とも言えるマイホームですからそこは慎重に検討したいところ。

SUUMO調査データによれば、住宅を購入した人は、マイホームを考え始めてから購入までに平均で4.2年程度かけています。その間、実に住宅展示場のイベントなどに4回以上も足を運んで検討しているようです。

最近のアミューズメント化が進む住宅展示場の雰囲気や営業マンの雰囲気に流されて、展示場を見て営業マンに相談しただけで決めるのは早計です。

人生最大の買い物であるマイホーム購入で後悔しないためのポイントをお伝えします。


住宅展示場のメリットは、マイホームのイメージ明確化

最近の住宅展示場では、楽しいイベントやプレゼント等で、家族連れで楽しめるようなサービスがあふれています。マイホームを考え始めたときに、毎週末いろいろな場所で見比べてみるのも楽しいですね。いくつものモデルハウスを見学することで、自分なりのイメージが明確になっていきますし、家族の希望も具体的に理解しやすいようです。

自分や家族が家に何を求めるのか、どんな暮らしをしたいのか、そのようなことをモデルハウスの見学を通して、家族で話しあうのは良い手でしょう。そのための住宅展示場なのです。そのためにもできるだけ多くのモデルハウスを見学したいところ。複数の物件を見学すると見る目が養われ、希望条件の優先順位が明確になります。また、相場観もわかってきます。見学の際には担当者にいろいろ質問をして、有益な情報をたくさん引出してください。

しかし、そんな住宅展示場ですが、実際にいくつものモデルハウスを見学し、将来のライフプランを考えながら営業マンと話をするのは疲れるもの。中には「ハウスメーカーの雰囲気」「営業マンの印象」「概算見積り」くらいの話で決めてしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、それでは買って後悔してしまうことにもなりかねません。

本当に納得のいく満足いく住宅購入をするためには何に気をつければいいのか、実際にそのような住宅購入をして失敗した例などを踏まえつつ、住宅購入のポイントを紹介します。

住宅展示場でマイホームを即決するのは危険

そもそも住宅展示場は、ハウスメーカーの営業の場です。ハウスメーカーのビジネスモデルは住宅展示場のモデルハウスに集客して、待ち構えている営業マンが接客し受注するものです。

そのためモデルハウスには相当なコストをかけています。建設費、出展料、営業マンの人件費は必ず必要ですし、モデルハウスは数年で建て替えるので、その費用もかかります。さらに、集客のために楽しいイベントやお得なプレゼントを企画し、宣伝広告費を使っています。

最近のアミューズメント化が進む住宅展示場の雰囲気は、多額のコストのうえになりたっています。

新築住宅は住んだ瞬間に、中古住宅に早変わり。後悔してもすぐに売れないのは、もともとの資産価値は低いため、購入価格では売ることはできず、売ってしまったら大きな損失を抱えてしまうからです。

新築物件の価格には、広告宣伝費や人件費などのコスト分が上乗せされているので、中古物件に変わった瞬間にこれらのコスト分の価格は剥げ落ちてしまいます。

そんな売り手側の思惑満載の住宅展示場に、「そろそろマイホーム」と漠然とした気持ちで出かけても、実はそんなに多くの住宅を見比べることができません。

SUUMOが提供しているデータによると、展示場やショールームに行き、「必要としていた情報が得られた」との回答は30〜40%あるものの、残りの60〜70%は満足を得られていません。また、不満足の理由として一番多いのが、「営業マンが煩わしかった」という理由が20%あるというのが挙げられています。

最初に入ったモデルルームの営業マンに数時間つかまって、疲れてしまうこともよくあるからでしょう。営業マンにしてみたら、他のモデルルームに行かれないようにしたいですし、できれば即決してもらいたいから粘るのです。

「今抑えなければ、次のお客さまにご案内します」「残りはあと1戸です」「早い者勝ちですよ」などのセールストークに惑わされてはいけません。冷静に、時間をかけて、自分たちに合ったマイホームを検討しましょう。