はじめに

節約しているのに貯金ができない、お金の使い過ぎかも、と悩んでいる人は多くいますね。

家庭のライフサイクルには「お金がかかる時期」と「あまりかからない時期」があります。節約しようとしてもどうしても出費がかさむというのであれば、ちょうど出費がかさむ時期にいるのかもしれません。でも、もしかしたら節約しているつもりでもやはり無駄が多いのかもしれません。

自分のお金の使い方を確認するためにも平均支出をチェックしてみましょう。


働くシングルの出費は1ヵ月に約18万円

総務省の家計調査(2015年)によると、単身ビジネスパーソンの1ヵ月の消費支出の平均は約18万円。

とはいっても年齢や性別が異なると、お金の使い方も違ってきます。働く単身世帯のうち消費支出額が一番多いのは、35~59歳男性で19.3万円。次いで35~59歳女性が18.5万円、34歳以下の女性が17.8万円、最少が34歳以下の男性で、16.2万円という順になっています。

では、ファミリーの1ヵ月の消費支出額はどうかというと平均で約31万円。やはりシングルに比べるとぐんと金額が上がります。

そのうち最も消費支出額が高いのが、世帯主が50歳代の家庭。1ヵ月に34.9万円の支出です。40代では32.4万円と少し下がり、30代では27.4万円とさらに下がります。世帯主の年齢が29歳以下のファミリーになるともっと少なく、25.2万円となります。

これらの数字を見ると、子どもの成長に伴い消費支出額が増えているのが想像できます。では、食費や光熱費などの費目別で見てみるとのどのように違いが出てくるのでしょうか。

費目別平均支出をチェック

食費の平均支出

1ヵ月の食費を最も費やしているのが40代ファミリー。食べ盛りの子どもを持つ家庭が多いのか、食料品等の買い物が約8万円。これに外食を加えると、1ヵ月の食費は9.9万円です。30代ファミリーでは食料品に約6.8万円、外食を加えた食費は8.6万円とやはり高めの様子。

一方、働くシングルを見てみると、性別による差が大きいよう。男性では、外食を合わせ8万円程度ですが、女性では34歳以下が6.9万円なのに対し、35~59歳と年齢が上がると5.2万円と下がります。

というのも一般的に外食費が高めのシングルですが、シングル女性では年齢が上がるほど自炊派が多くなる様子。35~59歳女性の外食費はなんと月あたり約1万円です。

光熱費の平均支出

光熱費は相対的にファミリー世帯はシングル世帯の倍以上。ここでも最も光熱費がかかっているのが、40代ファミリーで1ヶ月当たり約2.3万円。30代ファミリーが約1.9万円、20代ファミリーが約1.6万円と続きます。

シングルで最も光熱費を払っているのが、自炊派など自宅にいる時間が多そうな35~59歳女性で、約1.2万円。35~59歳男性は約1万円で、34歳以下では男女とも7千円程度です。

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