はじめに
株価の決まり方
さて、肝心の株価は誰が決めているのでしょうか?私達がモノやサービスを購入するときは、お店が付けた値段で購入します。「高いなぁ」と思ったときは、購入を見送ったり他のお店の値段を調べたりします。
一方で株式は、お店の商品のように最初から株価が付けられている訳ではありません。ではどうしているかというと、オークションで決定されます。ヤフオクのようなイメージです。買いたい人・売りたい人がそれぞれ「いくらで買いたいか」「いくらで売りたいか」を提示し、お互いの金額が合ったら売買成立となります。
そのため、どれだけたくさんの注文を出しても、その値段で売買してくれる別の人が出ない限り注文は成立しません。
株価として表示される値段は、直前で売買が成立した値段です。株取引は平日朝9時から午後3時まで取引されるので、取引時間中は売買が成立されるたびに株価が変動します。平日の日中に時間があれば、リアルタイムで株価が動く画面を眺めてみてください。刻一刻と株価が変動しているのが分かるかと思います。
株式市場にも種類がある
中には、取引時間中にもかかわらず株価があまり変動しないケースもあります。
言い方が悪いですが、人気のない銘柄です。「オークション」に参加する人数が少ないと、当然売買の成立も少なくなり、株価の更新は少なくなります。
このような銘柄は、注文を出しても相手が少ないため、買いたいけど買えない、売りたいけど売れないことも起こります。どれだけ応援したくなる企業が見つかっても、注文が成立しにくいものを選ぶのは、初心者のうちは避けた方がいいでしょう。
人気がある銘柄かどうか判断する方法はいくつかありますが、分かりやすいのは「市場」を見ることです。オークションの世界でも美術品を集めた高級なものからヤフオクのように気軽に参加できるものまで、種類によって市場が分けられているように、株式市場でも銘柄によって市場が分けられています。
東京証券取引所では、「東証一部」「東証二部」「マザーズ」「JASDAQスタンダード」「JASDAQグロース」に分けられています。その中で、企業の規模が大きく売買も活発に行われているものが多いのが「東証一部」です。東証一部で取引されるようになるには、株主数や資産の大きさなど、細かな条件が設けられています。
気になる企業を見つけたら、株価を検索して、100株買うのにいくら資金が必要なのかを確認してみましょう。さらに、どの市場で取引できるのかを見て、売買が活発にされているかもチェックしてみましょう。