読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。


今まできちんと関わってこなかった「お金」と向き合いたいと思っています。これまでお金の管理をしようと、家計簿にチャレンジしては挫折し、投資にチャレンジしようとしては、あと一歩が踏み出せず、結局資産をただ預貯金に積み上げている状況です。お金と向き合えるようになるためのアドバイスをお願いします。


〈相談者プロフィール〉
・男性、30代前半、既婚

深野: 早速、ご質問の回答に移らせていただきます。

家計簿を長続きさせるには?

お金の管理に関してですが、そもそも家計簿は金額を合わせることが目的ではなく、家計における収入と支出の流れを把握するものです。

もしかしたらご質問者は、1円単位までお金を合わせようとした結果、面倒になり、家計簿が長続きしなかったのかもしれません。もし、再度家計簿をつけるなら、10円未満は丸めてしまうなど、長続きができるような方法をとってください。

投資は堅苦しく考えずに始める

また、投資に関しては「あと1歩が踏み出せなかった」ようですが、あと1歩が踏み出せなかった理由は何でしょうか。

投資する商品が決まらなかった、口座を開設する金融機関が決まらなかった、あるいは分散投資の資産配分が決まらなかったなど、さまざまな理由がそこにはあるかと思います。

一般的に、資産運用や投資を大上段に構えてしまうと、なかなか始められないようです。

はじめの1歩は、大上段に構えず、ご質問者の興味がある投資商品、投資先に投資をし、徐々に投資対象を広げて最終的に分散投資の形を取るようにされるとよいでしょう。

口座を開設する金融機関に迷いがあるならば、投資コストの高い、低いにはこだわらずに、まずは始めやすい金融機関に口座を開設しましょう。その後、投資コストの低い金融機関に口座を開設(変更)されるなどのステップアップを図っていくと良いでしょう。

まずは興味のあることから

また、あれもこれもすべて同時に始めると管理が大変ということもあり得ますので、興味のあることから始め、徐々にこれまでチャレンジしてできなかったことを増やしていくとよいでしょう。誰もが最初から完璧にできることはありませんから、慌てずに歩みを進めてください。焦りは禁物です。

投資に関しては、投資信託の積立投資あたりから始めてみるのがいいかもしれませんね。あるいは、iDeCoを利用されるのも良いでしょう。iDeCoであれば、掛金全額が所得控除になりますので節税にもなります。