はじめに

将来の改善は、現状の改善にあり

将来的に必要な資金の話ばかりをすると不安になりますが、その不安を軽減するには、現状を改善するしかありません。現在、収入が比較的多めで、その中で支出もきちんと収まっています。ですが、支出の仕方を見ていると、もっと黒字額を増やせると感じます。長く継続できる方法で、節約を試みてみましょう。

すでに格安スマホを使っていらっしゃるように、固定費部分から節約を考えると継続しやすいと思います。生命保険は見直しの余地がありそうです。ほか、被服費などの流動費も削減できないか見てみましょう。買うべきもの、欲しいものに優先順位をつけていくと、買わなくてもよいものを見つけやすいと思います。

また、不妊治療をされているのでしたね。非常にデリケートな問題ですが、不妊治療に対する自治体の助成金は43歳になると打ち切られることが多いそうです。治療の成果が見られることが一番良いのですが、成果が見られなかった場合、どこで区切りをつけるかも少しずつ考えたほうがいいのかもしれません。

住宅ローンの組み方には注意が必要

こう考えていくと、住宅ローンの頭金に2500万円を入れるという計画は少々無謀なようです。たしかにローンを早くなくすという計画は間違っていませんが、お金が必要な時に準備できないという可能性も残してしまいます。

できれば希望する物件の価格をもう少し安いところで検討し、頭金は1000万円から1500万円程度、残りは教育費に備え、使わなかった分は老後資金や繰り上げ返済に回すなどと考えていってもよいのではないでしょうか。自分たちを守るための資金がなくなってしまうことが、怖いと思えてしまうのです。

毎月の支出を減らすことができると、毎月貯められる金額が増えるので繰り上げ返済も可能でしょうし、ご主人が定年後も働ければ、ローンの返済の心配も少なくなります。相談者さん自身も働くことが可能になれば、自身の年金額を増やせたり、老後の生活費を増やせたりと、まだまだ可能性がたくさんあります。

こういったことを踏まえて、ご自身、またはご夫婦が納得のいく結論を出されて、マイホーム購入を考えていくとよいと思います。

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