はじめに

自分にとってのリスクを洗い出してみる

こういった「自分にとって必要な保障」を正しく見極めるためには、自分の周りを見渡して、自分にとってのリスクを洗い出すことが大切です。家族のなかでの自分の役割は? 守るべき相手は? 配偶者、子供、高齢の両親の存在など、人によって環境もそのなかでの自分の役割も違うはず。

また、生活にかかる費用も人それぞれです。残された家族が最低限暮らしていくために毎月15万円、という人もいれば、万が一のことがあっても子供の留学の夢は叶えさせてあげたいからその分も必ず備えたいという人もいるでしょう。

さらに、これらの必要保障額は、年齢やライフステージとともに変わっていきます。一般的に、残された家族のための必要保障額は子供の成長とともに小さくなっていきます。「みんなと同じでよい」「みんなこれくらいの保険料を払っているから」などと思考停止状態で加入する保険や保障額を決めるのはとてももったいないことです。

「自分にとって必要な保障」をしっかり見極めて加入することが、保険料を抑えるためには不可欠だと覚えておいてくださいね。

保険見直しのための3つのチェックポイント

必要な保障の見極め方がわかったら、今、加入している保険の内容や保障額を改めて確認してみましょう。チェックすべき項目は**「どんな時にもらえるか」「いくらもらえるか」「いつまで保障されるか」**の3つが基本です。

「どんな時にもらえるか」は自分の目的に合っていることが大事。死亡時以外にも、がんや介護、入院したときなどさまざまな保障があります。

「いくらもらえるか」は必要な保障額に合っているかの確認を。遺族年金や傷病手当金、高額療養費を加味したうえで、それでも足りない部分を補っていきましょう。

「いつまで保障されるか」は終身タイプと「○年間、△歳まで」というような有期タイプに分けられます。同じ保障がずっと続くことは安心ではありますが、変化していく必要性に適応しているかどうかチェックしてみましょう。

必要保障額は、年齢やライフステージとともに変わっていくというお話をしましたが、それだけではありません。どんどん新しい保険商品が出てきているなか、保険商品自体も絶えずバージョンアップしています。「今はこれがベスト」と思って選んだとしてもそのまま放置するのではなく、ライフステージの変わり目には見直すことも忘れずに。

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