はじめに

何のためにお金を貯めたいのか?目標を考える

お金を貯めていくために行動を変えようと思っても、目的、目標がないと実行しにくいものですよね。相談者さんからのご質問にあったように、目標の立て方について考えてみましょう。

日本人は、お金を貯める時に「万が一に備えて」とか、「あるほうが安心だから」と漠然とした目的しか持たないことが多いようです。でも、これだと張り切って貯めようなどとは思えず、だんだんと貯められなくなってしまいます。

相談者さんご夫婦は、今は何を実現させたいと思いますか? マイホームを持つことでしょうか、お子さんを授かることでしょうか。色々なことが思い浮かぶと思いますが、ここは夫婦別々ではなく、一緒に考えてみてください。次にそれを実現させていくために必要な金額はいくらかを調べ、そこを目指して貯めていくことが、まず第一の目標でよいと思います。2人で共通の目標を持つことで、支出にメリハリがつけやすくなります。目標は実行可能で実現可能な具体的なことをあげる。これを意識して、ご自分達なりの目標をぜひ考えてみてください。

家計の黒字化なしに貯蓄への道はなし?

相談者さんの家計は、はっきりいうと「メタボ家計」です。全体的に支出が多すぎです。そこを少しずつ削減していきましょう。通信費、食費、日用品、衣服・美容などへの支出は、お子さまがいない今のうちにもう少しコントロールしたほうがいいですね。

また、ご主人のお小遣いも場合によっては、少し減らすことを検討してもよいかもしれません。その中に生活費部分が入っているとなると、多くなっても仕方がないですが、生活費部分が少ないのであれば、ご夫婦合わせてのお小遣いを毎月の収入の1割程度におさえましょう。本来の自由に使えるお小遣いの額を知れば、ご主人のお金の使い方も変わると思いますので、まずはお小遣いの内訳を簡単に確認してみてください。

先取り貯蓄をのぞいて考えても、現状の赤字は6.5万円。これを黒字化しなくてはお金を貯められるようになりません。この先、ご家族が増え、生活基盤をしっかり持ちたいといったお考えなのでしょうから、今はしっかりと貯められる習慣づくりをがんばってほしいと思います。

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