生活

人気経済マンガが警鐘、いま消費増税することの危険性

偉い人の経済政策が、必ずしも正しいとは限らない

「日本人が意外と知らない経済学の初歩をわかりやすく伝えたい」と、経済コミックエッセイ『キミのお金はどこに消えるのか』(通称『キミカネ』)に挑戦した漫画家の井上純一さん。

日本の常識に染まっていない中国人妻の月(ゆえ)さんとのかけあいは、 “消費増税は仕方のないこと” “お金を使うのは悪いこと”“公共事業は無駄遣い”という長年思いこんでいた私たちの思いこみを、マンガならではの軽やかさでサッと拭ってくれます。

今回は、消費税増税で一体どのようなことが起こるか、公共事業が必要な理由、持っているだけでは役に立たないお金について、解説してもらいました。


政治家だからといって経済に詳しいわけではない

――この本の帯には「次、総理大臣になる人、このマンガ読むイイジャナイ?」という月さんのコメントが書かれていますが……。

井上純一氏(以下同): 経済についてのニュースや政策を見聞きしていると、決定権を持っている人たちが、必ずしも経済に詳しいかというと正直微妙だな、と思うんですよ。だから、僭越ながら政治家の方々にもこの本を読んでもらって、経済についてぼんやりとわかってもらいたいな、と思っています。

――政治家や日銀総裁という偉い人でも間違えることがある、ということですね。

でも多くの日本人は、経済政策というのは偉い人が決めている、特別な神託のようなものだと思っている。間違いがない正しいもので、日本を素晴らしくしてくれる…というわけです。

一方、中国で育った月さんは、国というのは基本的にいいことはしないものだと思っている。月さんのお父さんも文革の時代を生きているから、中国政府がひどいことしかしなかった時期を知っています。

中国の人たちは、政府が間違った政策をしたら、自分たちはその間を縫ってうまいことやっていこう、という考え。だから、政府を頭から信じている日本人は、彼らからは不思議に見える。

図2

本当は日本人が今の状況を変えたいなら、偉い人の決めた政策を「きっと自分たちを幸せにしてくれる」と黙って受け入れるのではなく、とにかく選挙に行くことが大切。政治家のように偉い人が主体的に何かするとしたら、それは自分に得がある時ですから。だから、国民は選挙に行くしかない。

みんなの言うことがぼんやり変わってくると、偉い人たちの態度も変わるので、みんなに『キミカネ』を読んでもらって、選挙に行ってほしいですね。

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