はじめに
老後の資産形成にはiDeCoやつみたてNISAがいいと思われている方は多いかと思います。
会社員の場合、それ以外にも社内にお得な制度があるかもしれません。
自分の会社の制度と合わせて確認してみましょう。
企業年金がある場合、iDeCoに加入できるか要チェック!
老後の私的年金作りとしてまず挙げられるのがiDeCo(個人型確定拠出年金)です。しかし、会社員の場合、会社の企業年金(退職金)制度によってはiDeCoに加入できないことがあります。
また、加入できる場合であっても掛金の上限額が異なるため、まずは自分の場合はどのタイプに当てはまるのか確認しましょう。
iDeCoの加入資格等(会社員の場合)
タイプ | 企業年金制度 | iDeCo拠出限度額 |
---|---|---|
1 | 無し | 月額2.3万円(年額27.6万円) |
2 | 企業型確定拠出年金 | 月額2.0万円(年額24万円) |
3 | 企業型確定拠出年金+確定給付型年金 | 月額1.2万円(年額14.4万円) |
4 | 確定給付型年金のみ | 月額1.2万円(年額14.4万円) |
※会社員は厚生年金に加入しているものとする。
※資料:iDeCo公式サイトを元に執筆者作成
たとえば45歳の場合、iDeCoを利用して60歳までに拠出できる金額は15年間で216万円~414万円になります。必要な老後資金は人それぞれですが、iDeCoだけでは心もとないと言えるでしょう。
というのも総務省の「2017年家計調査年報」を参照すると世帯主が60歳以上の無職世帯では生活費が毎月約6万円の赤字になっています。
人生100年時代に夫婦2人で90歳まで生活した場合、不足金額は2,160万円になります。また、介護費用についても1人当たり平均約490万円かかるという調査結果もあり、3,000万円以上は必要と言えます。
公的年金以外に退職金や企業年金がある場合、今のうちに受給額や受給方法を確認して、老後に必要な金額を出してみましょう。
社員の資産形成をサポートするお得な制度を確認しよう
会社員の場合、老後資金を貯めるために会社が提供している様々なお得な制度があります。
社内の制度であるため、あまりメディアでは目にしないかもしれません。今回はその中から2つの制度をみてみましょう。