はじめに
習い事は「必要な時」を見極めて
全体的に支出が多めなので、まずは簡単に支出を下げられる固定費を見てみましょう。
まず、通信費です。お子さんにも連絡手段としてスマホを1台持たせているのかもしれませんが、相談者さん自身もお子さんとのやり取り、会社との最低限の連絡程度にしか使っていないようです。それであれば、格安SIMに変えてみてもよいと思います。
格安SIMの中には、家族割という考え方があって、2枚契約すると割引されるものがあったり、1契約で2枚のSIMを持ち、通信量などをシェアして利用できるタイプなどがあります。今の使い方を調べて自分たちの使う分だけの契約にして金額を下げることが、まず手っとり早い節約です。
また、一番支出を下げることに抵抗がある部分でしょうが、教育費も見直しましょう。習い事が複数ありますが、今からこんなに必要でしょうか? お子さんの居場所づくりに利用しているということでしょうか。学童保育にも入っているのでしょうから、今はそこで存分に遊び、体を作るとともに人とのかかわり方を覚えることも大切です。
習い事は、お子さんがやりたいこと、習いたいことは習わせるが、そうでないものは必要な時が来たらやらせるという考え方でもよいと思います。お父さんと二人になったから、がんばらないとお父さんが悲しむと思い、ひたすらがんばっているのかもしれませんよ。時間を作って向き合って話をして、お子さんの考えを十分に聞いて決めるといいと思います。
そのほか、有料テレビを複数契約したり、新聞も重複して取っているということがあれば、それも一度見直して必要なものだけにしましょう。
「子供と一緒に何かをする」が節約につながることも
固定費を見直したら、次は変動費です。これは気の持ちようでいくらでも変わるので、難しい部分なのですが、支出しようと思うものが「必要」なのか、「欲しい」なのか、その理由を明らかにしてから、お金を払う習慣を作ると随分と支出の仕方が変わると思います。
例えば、今は食費が比較的高いと思うのですが、それは「自分は料理が十分作れない。だけど子供にはおいしいものを存分に食べさせたい」というような思いで、外食が多かったり、お弁当や総菜などが多いのではないかなと思います。ですが、それは一方で家庭の味が分からないとか、健康管理が十分できていないことにもつながりかねません。お金もかかりますし。そうであれば、味の保障はないけれど、お子さんと楽しみながら作ってみたりすると、食材のこともわかるようになりますし、料理の大変さも感じながら、楽しい思い出ができるのではないかと思います。食費も下げられそうですしね。
料理に限らず、お子さんと共に作る、作業するということが増えると、さみしい思いをさせることは減るでしょうし、一種のレジャー的な感覚で楽しみにもつながるでしょう。全体的な支出削減にも、お子さんの教育的にもよい効果を出しそうです。
そして、もし生活のこと、お子さんの成長のことが心配であれば、家庭環境を整えるとか、手の届かないところをサポートしてもらう意味で、家事サポートの方に週に数回来てもらってもよいのではないかと思います。掃除や料理をしてもらうだけでも、生活環境は随分変わるのではないでしょうか。支出の削減をしていくと、その料金を支払うことも可能になると思います。
こうでなくてはいけないという固定概念は捨て、柔軟に自分たち家族がどうしたいかを考え、支出を整えることが、教育費を貯めていくことにつながっていくと思います。ぜひともがんばってほしいと思います。
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