はじめに
全体的に支出を少しづつ抑えて黒字に転換
まず、固定費の見直しを図りました。ですが、家賃や通信費などはすでに可能な限りの節約をされています。改善可能な部分がないかと思えましたが、生命保険に目を向けると医療保険のほか、変額保険の契約をしていました。必要な保障内容について話をしていると、死亡保障が必要ない人はいないこと、お金を貯めていく目的であれば自分で投資信託などを積み立てていったほうが効率が良いだろうと考えられ、変額保険部分はやめることにし、保険料を減額しました。
次に流動費の見直しです。全体的にいるか、いらないかを改めて考えながらお金を使うようにし、各費目を1000円~4000円、安定して削減することができました。食費などは節約する意識が高まり、多少無理をして支出を削減していましたが、それでは長続きしないことに気がつき、しっかりと食べつつ、食材を無駄にしない、買い置きしすぎない、外食は控えてランチはできるだけ持参するなど続けられることを心がけることで削減することができました。
かつ、支出を意識することで「何に使ったかわからない」という使途不明金も減らすことができました。無意識にコンビニで飲料などを購入し、支出として記録することを忘れてしまったもの、会社で会費として領収書なしで徴収された金額などが主に使途不明金にされていました。
このように支出を全体的に少しずつ下げることで、1ヶ月の収支は−6000円だったのが、+2万円の黒字に転換しました。
“ちりつも”で将来の見通しは大きく変わる
支出の管理は家計簿アプリを使いました。口座引き落としやカードなどの支出は自動で記録され、現金の支出は自分でレシートを撮影して記録するという比較的簡単な方法を採用し、週に一度はその支出状況を確認します。一定期間のうちに支出状況や残高の確認ができるので、支出の把握がしやすいですし、その後コントロールしていこうという意識も働きやすくなったそうです。
こうして浮いたお金を貯蓄に回すとともに、毎月1万円ほどをつみたてNISAで運用していくことにしました。リスクの少ない商品を自分で選び、コツコツ積み立てて非課税で運用するので、将来的に貯蓄より大きく増やせる可能性があります。iDeCoとともに積み上げていくので、将来の資金づくりとして良い状態を作ることができたといっても良いでしょう。
目立った問題もない家計状況でしたが、少しの支出削減を図ることで、将来の見込みが大きく変わりました。家計は、今が最良の状態と思っても、改めて見直しをしてみれば、多少削減できる部分を見つけることができるものです。そこで、極端な無理をすると長続きさせることが難しくなります。きちんと生活ができる範囲で支出を下げていくことが、長続きさせていくポイントです。苦しい節約は安定した支出の削減につながりませんが、「全体的に少しずつ削減する」これは家計にとって効果的なものですから、皆さんにも一度お試しいただければと思います。
mirai talkはマネーフォワードから生まれた公平で安心できるお金の相談窓口です。新宿駅から徒歩約5分。本気で家計を変えたい人のための「貯まる家計養成プログラム」を提供しています。