はじめに
月3万円の「持株会」はやめても可
生活に使わない支出として、貯蓄、持株会、奨学金の返還があります。これらの金額は、収入のかなりを占めています。生活が変わると考えると、すべてを継続することは現実的ではありません。
中でも、持株会は奨励金があるとはいえ、継続するかどうかを検討した方が良いかもしれません。自分の会社の株を買う持株会ですが、これは個別株に対する投資と同じです。勤める会社の業績が傾けば株価が下がり含み損が発生します。自分の会社だからという安心感と奨励金のお得さもあるので、やった方がお得という気持ちがあるかもしれませんが、今後ご結婚などを機に、売却してしまっても良いと思います。ただ、売却は会社の必要部署を通すことや、資産額が社内の担当者に知られてしまったり、手続きが面倒だったりするデメリットもあります。
もし、今後も投資をしたい気持ちがあるのであれば、生活を守ることができる貯蓄をしっかり作った上で、普通の証券口座で積み立ての投資をしていくのも良いと思います。ここは個人の価値観の部分もあるので、必ずしもそれが良いとはいえませんが、奨学金の返還金額を変えることは難しいでしょうから、貯蓄額を減らすよりは持ち株を減らす、またはなくす方が良いだろうという考え方もあります。今後の生活に向けて、検討すべき点だと思います。
今後のやりくりについて、相手と話し合いを
将来的にお二人で暮らすようになると、互いの考え方により、やりくりの仕方は変わってくるでしょう。二人の収入から必要な額だけ出し合って暮らすのか、費目別に担当する形にするのか、収入を合わせて二人でやりくりを考えていくのか、色々な形があります。
相談者さんは口座を一つにすると良いのだろうかと考えているようですが、相手の方もそれで良いと考えるのかをまず確認し、話し合った方が良いですね。理想的なのは、相談者さんのお考え通りです。収入を合わせて二人でやりくりができると、お金をかけたい部分、そうではなくてもよい部分が見えやすく、暮らし方の方針のようなものが見えてきます。そうすると、支出のメリハリがつけやすく、貯蓄も作りやすくなります。
今は新生活に向けて支出をカットして、新しく発生する支出に備えつつ、今後のやりくりの仕方を相手の方と話し合っていくということが、同棲前のお金面の準備になると思います。がんばってくださいね。
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