はじめに

住宅購入は15年後に判断するのが賢明

社宅を出られる15年後の時点で、資産額が1億5000万円弱になっていることが見込まれます。この時点では住宅ローンを使わずに、一括でご自宅を取得することは十分可能でしょう。

ご自宅については、賃貸か購入かの前に、まず何歳まで働きたいか、そして退職された後にどこに住みたいか、をしっかりお考えいただければと思います。ご両親に経済力もおありということですので、経済的な面では、必ずしも65歳といった定年まで働く必要性は高くないようにお見受けします。ただ、一方で、お仕事にやりがいを感じ、お金は関係なく、70歳や75歳まで働かれる人生を選択するということもあるでしょう。もし、そのような選択をされた場合、ご両親の家に移り住むタイミングが、42歳から20年後ではなく、30年後、35年後といった先になってしまう可能性があると思います。

また、ご実家があるからとはいえ、現役時代に長年住み慣れた地を離れて、60代、70代で別の場所に引っ越したいか、そこを終の棲家にしたいのか、考えていただければと思います。

これらのポイントを十分検討された上で、初めて賃貸か、購入かを具体的に考えていけばよいと思います。また、いずれにしても、今後最長15年間は社宅ということですので、もう少し時期が近づいてから、具体的に検討されるのがよろしいかと思います。

金融資産があれば民間保険は必要ない?

次に、万が一に備えて民間の保険に入る必要があるかどうかについてお答えします。

ご両親の経済力がどの程度かにもよりますが、結論としては加入する必要性は低いでしょう。現在、ご夫婦での生活費は、家賃がゼロとはいえ、月額11万円ほどに抑えられていますので、仮に万が一のことが起きたとしても、現在の生活水準を継続されるのであれば困る可能性は低いと思います。

いずれにしても、民間の保険を検討される前に、万が一の際にお勤め先から死亡弔慰金や死亡退職金といったお金が支払われるかどうかを確認しておくことをおすすめします。

リスク資産をさらに増やすのはアリ?

最後に、現在お持ちの貯金3000万円のうち、2000万円を投資にまわすのはリスクが高いかどうか、についてお答えします。

結論から申し上げますと、まわしていただいて問題ないと考えます。最初に行ったシミュレーションで、貯金1000万円、投資2500万円として再計算してみると、42歳時点で金融資産は1億6533万円になります。

グラフ3

スタート時点で貯金は1000万円ですが、毎年560万円ほど貯金、もしくは投資にまわせていますので、今後も貯金額は順調に増えていくことが見込まれます。緑色の投資部分についてはマーケットの影響を受けて大きく変動することもあるとは思いますが、1000万円以上の貯金残高を維持していけるのであれば、一般的なライフイベントで多少お金のかかることがあったとしても、困ることはないでしょう。

潤沢な資産、有効な使途を考えて

これまでは今後、特に大きなライフイベントが発生しないという前提でご説明させていただきました。もし、今後、お子様が生まれると、お住まいの広さは十分か、教育資金はいつ頃どのくらいかかりそうかなど、これまでの計算前提が大きく変わってくる可能性があります。

このように何か大きなライフイベントが発生した際には、ライフプランの見直しが必要だと思いますが、現在の状況に変化がないのであればこのままでまったく問題ないと思います。

むしろ、ひとつ気になるのは、今後のお金の使いみちです。

これまでの計算でご理解いただけたように、42歳で1億4000~1億6000万円、42歳以降も現在のような生活を継続されると金融資産はさらに増えていくと思います。

そのお金は一体いつ、どんなことに使うご予定でしょうか。お金は生きているうちしか使えませんので、具体的にどなたかに遺したいという意向がないのであれば、どんなタイミングで何に使っていくか、上手な使い方を考えてみていただければと思います。


以上、ポイントをまとめますと以下のようになります。

1. 社宅後のご自宅については最長で15年も先の話ですので、その時の状況により、その時点で再度検討し、最適な選択肢を選ばれるのがよいと思います。現時点で結論を出すのは難しいと思います。

2. 民間の生命保険に加入する必要はないでしょう。

3. 生活防衛資金を1000万円残されるのであれば、2000万円を投資に振り向けられてもよいかと思います。

4. 今後お子様の誕生など、大きなライフイベントが起きた場合には、見直すようにしましょう。

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