はじめに
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、年間の手取りが900万円以上の高収入共働き夫婦。家の近くに高級スーパーしかなく生活費がかさみ、毎月の赤字をボーナスで補填しているといいます。家計を立て直すことはできるのでしょうか。マネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。
子供が小学校に入る頃に家を買いたいと以前から思っていたこともあり、がんばってお金を貯めてきました。ただ、子供が生まれてから、毎月赤字が続きボーナス補填となっています。食費が高いのはわかっているのですが、家の近くのスーパーがいわゆる高級スーパーばかりで、仕事帰りや週末に買いに行くのも車がないので、そこに限られてしまいます。そして、つい日用品も一緒に買ってしまっています。なので、食費だけが高いのではなく日用品代も一緒に高いような気がします。家計管理の際、ここはきちんと分けて管理をしたほうがよいのでしょうか?
〈相談者プロフィール〉
・女性、41歳、既婚(夫:41歳、会社員)、子供1人(3歳)
・職業:会社員
・手取り世帯月収:60.5万円
(夫:38.5万円、妻:22万円)
・手取り世帯年間ボーナス:200万円
【資産状況】
・預貯金:1100万円
・有価証券:28万円(つみたてNISA)
【支出の内訳(72.5万円)】
・住居費:17.3万円(賃貸マンション)
・保険:15.2万円
・教育費:6.4万円(保育園、体操教室など)
・通信費:2.6万円(スマホ2台、他)
・食費:10.6万円(外食、平日のランチ代含む)
・水道光熱費:3万円
・日用品:1.2万円
・趣味・娯楽:1.7万円
・衣服・美容:3.5万円(子供服、他)
・健康・医療:4万円
・交通費:1万円
・小遣い:3.5万円(夫:2万円、妻:1.5万円)
・使途不明金:1.5万円
・つみたてNISA:1万円
FP: ご相談ありがとうございます。miraitalkファイナンシャルプランナーの福田です。生活環境に影響される支出増は、難しい問題ですね。工夫できるところを探ってみましょう。
頻度や役割を決めて、ネットスーパーも賢く活用
近所はいわゆる高級スーパーで、支出が多くなるとのことですが、確かに小さなお子さんと3人暮らしの支出としては多いですね。しっかりと収入があるのに、毎月赤字で貯蓄ができていないことも気になります。お子さんが小さいうちに家計状況を好転させたいですね。
さて、食費や日用品等、日々の暮らしを支える支出を下げるためには「ネットスーパー」の活用もよいと思います。通常、余分な買い物をしてしまうことを懸念されるネットスーパーですが、事前に日用品を含めて購入するものを決めておくと、計画的に利用することができます。毎週ではなく、2週間に1度などペースを決めると、食材の使い方や日用品を使うペースも計画的になるかもしれません。
買い物をする頻度だけでなく、お店の役割を決めておけば使いやすいと思います。例えばですが、ネットスーパーでは、生活のベースとなる食材、トイレットペーパーやティッシュ、洗剤や使っているのならおむつなどを購入するとします。そして、その時々に足りないちょっとしたものだけを、近所の高級スーパーで補充をしてみはいかがでしょうか?
ネットスーパーは配送料が気になりますが、ご家族で電車で遠方に買いに行くことを考えると、電車代よりも安いかもしれません。毎日のチラシと同じ価格で商品を取り扱うネットスーパーもありますので、一度試してみるといいでしょう。