はじめに
日焼け止めにも韓国メイクの影響
また、ランコムをはじめ、今年各社がこぞって発売したのが、「肌を美しく見せる日焼け止め」。化粧下地やコントロールカラーのように、肌をトーンアップしたり、きめ細やかに見せてくれたりするそうです。
梶さんは「韓国メイクの影響で若い子の間で白肌がブーム。そこを狙ってアリィーから『白肌仕上げUV』を出したら、SNSでも話題になり、全世代に好評でした。肌をきれいに見せたいという願望は強く、今年を機に定着しそう」と言います。
肌をきれいに見せる機能は、男性にも好評だそう。同社には「LISSAGE MEN(リサージ メン)」というメンズコスメのラインがありますが、「肌をきれいに見せたくて日焼け止めを使う」という声があるそうです。ファンデーションを塗るのはハードルが高いけれど、肌をきれいに見せたいという男性のニーズを捉えているといいます。
男性の美容意識の高まりとともに、日常的に日焼け止めを使う人は増えています。同社広報の堀哲之介さんも、「ドラッグストアの日焼け止めコーナーに男性が立ち入るのは恥ずかしいが、『男性用』と掲げてくれれば買いやすい」と、日常的に愛用しているそうです。
値段や機能、形状もチェックポイント
ミルクタイプかジェルタイプかによっても使い心地が異なります。ミルクは2層式でシャカシャカ振って使うタイプ。水や汗に強いですが、塗ると被膜感があり、重く感じたり、白くなりやすかったりします。ジェルタイプはみずみずしくて乾燥しにくく、塗り心地が良いと感じる人が多いようです。
スプレータイプはどこでも手軽に使えて便利ですが、噴霧式なので十分な量が塗れない可能性があるそう。「あくまで塗り直し用や、手が届かず塗りにくい部分用として使うのがよいのでは」とのことでした。
値段も大切です。数百円のものから5,000円を超えるものまで価格帯もさまざま。梶さんによると、価格によって日焼け止め効果に違いはないといいます。
違うのは、スキンケア成分や塗り心地の良さ、落ちにくさなどの付加的な部分。このため、「保湿機能が欲しい」「できるだけ塗り直したくない」「香りが良いものがいい」など、好みに合わせて選べばいいそうです。
梶さんは「日焼け止めは年々進化しており、さまざまな機能が加わっています。絶対日焼けしたくないのか、美容成分がほしいのか、塗り心地の良いものがいいのか。自分の中で欲しい機能や優先順位を決め、予算に合わせて選んでもらえれば」と話していました。