キャリア

「すかいらーく」から見る「スシロー」IPOの成否

両社のIPOは酷似している

スシローはすかいらーくを見習っている?

すかいらーく株は上場から2年以上経って、公募価格1,200円から上昇し、2月中頃からは1,600円近辺で推移しています。

業績が堅調なこともそうですが、株価にインパクトを与えたのは株主優待の大幅拡充です。

持ち株数によっていただける優待券の額を増減する仕組みや、今年の2月には、優待の額を一気に3倍に増やす大盤振る舞いを発表しました。なぜこんなことをしてくれるのかというと、すかいらーく株を持っているファンドが残りの株を売却するためということが、一理あると思います。

すかいらーくのIPOは総じて成功したと言えます。スシローがこれに習っているとしたら、スシローの初値は低調から始まり、その後、優待拡充などで株価を上げ、ファンドが徐々に売却、という筋書きが浮かび上がります。

少なくとも、主幹事の野村証券やファンド側は、すかいらーくの成功体験を意識しているのではないでしょうか。

気になるマイナス要因も

ただし、すかいらーくと異なる部分が2つあります。

1つは、IPOで募集する株式には、新たな成長資金として発行する「公募株」と、既存株主による「売り出し株」の2種類がありますが、スシローはすべてが売り出し株ということ。

売り出しは既存株主による現金化の意味合いが強く、イメージは悪い。すかいらーくは極めて少ない割合でしたが公募もありました。

そしてもう1つ、こちらも嫌な印象なのですが、オファリングレシオ(OR)が大きすぎることです。ORは、簡単に言うと、発行済株式総数のうちIPOで買ってもらう株式の割合のこと。すかいらーくも40%程度と多めでしたが、スシローは77%と驚愕的な割合です。

これには、ファンドが少しでも手持ちの株を現金にしようという気持ちが表れていて、この結果、市場にスシロー株がじゃぶじゃぶと溢れることになります。

スシロー株のIPOは容易に手に入ることになり、上場初日に買い手がいるのか不安です。保有株数によって優待の額が増えたりもしませんからね……。

ファンドのEXIT感を惜しみなく出してくるIPOですが、知名度抜群・一定の割安感・出店攻勢と海外展開・地合いよし、これらのプラス要因で、どこまで持っていけるのか注目のIPOになります。

僕は今のところパスしますが、スシローのお寿司は大好きです。

※情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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