生活

奨学金は早く返した方がいい?繰り上げ返済のタイミング

FPの家計相談シリーズ

お金を「切り詰める」から「生み出す」へ

固定費の見直しと共に、意識をしていただきたいことが、発想の転換です。

公務員は副業ができません。だからこそ、切り詰めるだけではなく、「お金を作ること」と「自己投資」にも意識を向けましょう。

お金を作るとは、たとえば「自分が使った不用品を売る」こと。あらかじめ、転売するつもりで仕入れた商品を売ることは、副業にあたる可能性がありますが、着なくなった洋服や靴、本などをフリマアプリなどでお金に換えることは、副業にはあたりません。

また、お金を貯めることだけではなく、未来の自分の価値を高める自己投資にも意識を向けましょう。お金をかける支出とかけない支出のメリハリをつけることで、資格や趣味、投資などの新たな楽しみができるかもしれません。

いざとなったら完済できる状況を作ることが大切

奨学金は、学費を目的とした借金の一つですから、早く返したほうが、家計の支出も減らせるし、「借金がなくなった!」と心もスッキリすることでしょう。

ただし、がんばって貯めた貯蓄を使って奨学金を繰り上げ返還した結果、車を買うお金がなくてカーローンを組むことになった、あるいは、結婚式の費用をブライダルローンで賄うことになったということになると、「もったいない」ことが起こります。

というのは、現在借りている第一種奨学金は、ご存知の通り利息がゼロです。「早く返したい」という気持ちが先走ってしまい、あとからカーローンやブライダルローンを組むことになると、今度は金利(利息)を負担しなければなりません。

そのため、まずは貯蓄をがんばり、奨学金返還完了までの残り10年で考えられる大きな支出イベントを想定したうえで、繰り上げ返還を検討しましょう。 

その反対に、無利息でも奨学金があると、返還が苦しくなるのが、出産や育休のタイミングです。出産で休む間は、公務員には手厚い「出産手当金」がありますが、育児休業のときは、会社員も公務員も、そして、男性も女性も収入が給料の約67%(当初半年間。それ以降は50%)に下がります。ざっくりした計算ですが、今の収入の67%は約14万円です。毎月の奨学金の返還が負担になるようでしたら、そのときに繰り上げ完済して、支出を抑えられるような貯蓄力を付けましょう。

「早く返したい」というお気持ちはとてもよくわかります。だからこそ「いざとなったら返せるだけの貯蓄」を用意しつつ、ライフプランの変化に合わせて、ゆっくり返すもよし、繰り上げ返還するもよし、という選択肢を増やすことを検討してみてはいかがでしょうか。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

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