はじめに

積立できる投資商品はさまざま

投資ビギナーが始めやすいのが「投資信託」の積み立てです。投資信託は、運用の専門家が国内外の株式や債券などに分散投資し運用するもの。少額から投資できるので、初心者もチャレンジしやすい金融商品です。

証券会社だけでなく銀行でも取り扱っており、ほとんどの金融機関で1万円以下の積立が可能。なかには1,000円や500円からできる金融機関もありますよ。

海外旅行が好きな人は、外貨積立に注目してみるとよいかもしれません。積み立てた外貨預金を旅行先でそのまま利用できれば、外貨両替の必要もありません。さまざまな投資商品のなかから、自分の目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

積立投資も税制特典を使えばさらにお得

コツコツと積み立てて運用する積立投資は利回りの面からも魅力的な投資スタイルですが、せっかくなら税制メリットも一緒に享受することを考えましょう。

たとえば老後資金を作ることが目的なら、iDeCo(イデコ)で積立するという方法があります。

iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金の愛称で、毎月決まった掛金を拠出し、自ら運用指示をしながら将来の年金資金を作り、60歳から年金として受け取る私的年金制度のひとつ。法律の改定により、2017年1月から20歳~60歳のほぼ全員が加入できるようになりました。

運用商品は投資信託や株式、預貯金、生命保険などさまざまなものから自分でチョイスできます。複数の運用商品を組み合わせてもOK。

原則60歳まで払い出しができないことがデメリットですが、その間の運用益は元金に繰り入れられるので、複利効果が期待できる上に、運用益に税金がかかりません。つまり複利効果と非課税効果でさらなる利益拡大が狙える仕組みです。

月々の拠出限度額は加入している公的年金のタイプなどによって異なりますが、拠出金についても全額所得控除になるというメリットもあります。

コツコツと積み立てていく積立投資は購入タイミングをいちいち気にする必要がないので、忙しいビジネスパーソンにも取り入れやすい方法です。その時々の上下動に一喜一憂することなく、長期的な視点でコツコツ続けていきたいですね。

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