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資産運用だけで暮らしていける?早期リタイア希望の43歳男性

FPの家計相談シリーズ

早期リタイアプランの変動要因

これまで見たように、現在の収入や支出水準、そして運用利回りが今後も継続できるのであれば、10年後くらいに早期リタイアすることは十分可能と思われます。では、この早期リタイアの達成時期が前後する変動要因としてはどのようなものが考えられるでしょうか。

主には次のようなものが考えられます。

1. 給与・ボーナス
2. 退職金、年金
3. 運用利回り
4. 運用益に対する税金
5. 国民年金保険料・国民健康保険料

1つ目は給与・ボーナスです。現在よりも増えればリタイア時期を早めることができますし、減ってしまうと遅れてしまうことになります。

2つ目は、退職金・年金です。現在のシミュレーションでは退職金を考慮していませんので、具体的に受け取れる金額を考慮することでリタイアを前倒しすることが可能かもしれません。また、リタイア後の収入として、基本的に65歳からは公的年金が受給できると思いますので、そこまで考慮すると、6000万円よりも少ない金額であってもリタイア可能でしょう。

3つ目は、実現する運用利回りが5%からずれてしまうことです。ただ、上で見たように3%程度になったとしても、2年ほど後ろ倒しになるくらいの影響で済みそうです。

4つ目は、上記シミュレーションでは、実際に運用資産を取崩しながら生活費として使っていく際に発生する譲渡所得税を考慮していませんので、実際にはその影響を考える必要があります。ただ、20%の税率を考慮したとしても、上記のシミュレーション結果が根本的に変わるような影響はなさそうです。

最後に、リタイア後に何をされるかによりますが、無職ということでしたら、国民年金保険料・国民健康保険料をご自身で支払っていく必要があります。お住まいの自治体にもよりますが、少なくとも合計で27万円程度はかかってくることになります。

リタイア後の人生を充実させるためにライフプランを考えて

早期リタイア年齢に具体的な目標をお持ちかどうかわかりませんが、これまで確認したように、53歳前後で想定されている早期リタイアが実現する可能性が高そうです。

早期リタイア後のライフプランは具体的に何か考えられていますでしょうか。

会社員時代と異なり、現役引退後は自由な時間が大幅に増えることになりますので、明確なライフプランがないと時間を持て余してしまう方も多いようです。

より負担の少ない形で就労を継続、趣味やスポーツ、ボランティア活動、教養をさらに高めるための生涯学習など、生活の軸をいくつか作ることで、リタイア後の人生も充実させられると思います。

早期リタイア後のライフプランをぜひ具体的に考えておいていただければと思います。


以上、ポイントをまとめますと以下のようになります。

1 現在の想定通りにいくと53歳前後で早期リタイアすることは現実的
2 今後の収入や運用利回りなど想定通りにならない場合は、早期リタイア時期が変動する可能性あり
3 早期リタイア後のライフプランニングを行い、ぜひ充実した人生を

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