はじめに
新製品と旧製品、どこが違う?安くなった旧製品はお得?
新製品と旧製品、進化した点&変わった点はメーカーごとに様々だと思いますが、どの場合もだいたい言えるのは"消費電力"の違いでしょうか。最新冷蔵庫の消費電力を10年前の冷蔵庫と比較すれば2/3ほどまで削減されている事実もあります。また、一世代前の型落ち商品と比較しても基本的に消費電力は下がっているはずです。
冷蔵庫は季節に左右されず1年365日停止することはなく、家庭内全体で占める消費電力は最大と考えても間違いありません。「節電」という点では、どの年代の冷蔵庫を選ぶかによって大きな違いがあるでしょう。他にも、冷蔵庫内が必要以上に冷やしすぎにならないよう監視するセンサー類や、断熱性能を向上させるための新素材の開発など、さまざまな進化を遂げています。
とはいえ、必ずしも最新機器がお勧めというわけではありません。最新型の発売時期を確認し、価格帯が一気に下がる型落ち商品を選択するのも賢い方法のひとつ。悩んだ場合は、家電販売店の方に相談してみるのが良いでしょう。
冷蔵庫が壊れる主な原因は?
機械的動作を繰り返している機構部品が故障する可能性は充分に考えられますので、一番壊れやすいのは、"自動製氷機"部分です。製氷皿をひねりながら回転させたり、センサーやモーターなどの機械的動作を繰り返している電気部品は、やはり故障する可能性は十分に考えられます。
関連部品の交換ともなれば、1万5,000円から2万円ほど必要になることも。"自動製氷機"の故障を防ぐためには製氷皿の洗浄に注意が必要です。
製氷皿の表面は、氷が取れやすいように特殊加工が施されています。この表面をスポンジなどで洗うと微細な傷が出来てしまい、氷が取れにくくなります。
氷が取れずに製氷皿に残ったまま、次の水が注入されると、製氷皿から水があふれ出して故障箇所を拡大させてしまう恐れもあります。製氷皿の洗浄は水道水による流水だけで行なうようにしましょう。
冷蔵庫のお手入れで気をつけたいポイントは?
引き出しやトレイなど、取り外せるものはしっかりとお手入れすることをおすすめします。汚れは見た目だけの問題ではなく衛生面にも影響します。冷蔵庫は食材を保存する場所です。汚れたらすぐに清掃するようにしましょう。清掃は原則として水道水を使うこと。水道水以外を使用すると、ぬめりやカビなどを発生させる原因となります。
どうしても汚れが落ちにくい場合には、台所用中性洗剤を水で薄めたものをやわらかい布などに含ませ、優しく拭き取ってあげましょう。また、ドアパッキンも汚れたままにしていると痛んでしまい、冷気漏れの原因になります。コンセントに差し込まれている電源プラグや周囲の隙間にも埃がたまるので、最低でも一年に一度は背面部のお手入れをするようにしましょう。
冷蔵庫のこんな症状に要注意
冷蔵庫が突然壊れてしまうと、中の食材が傷んでしまい大変ですよね。そのためにも、故障する予兆を把握しておくことが大切です。
まず、食材を詰めすぎていないにもかかわらず、冷えが足りない、異常な音がするといった症状が出た際は、故障している可能性大。冷蔵庫は全国家庭電気製品公正取引協議会の定める特定品目に選ばれています。
定められた部品の最低保有期間内であれば基本的に修理は可能です。メーカーサービスに相談し、修理すべきか、買い替えるべきかを判断されるとよいでしょう。
そろそろ買い替えを考えているという方も、いずれ買い替えが必要になりそうという方も、ぜひ参考にしてみてください。また、「突然壊れて、中に入っていた食材が全部ダメになってしまった!」なんて悲劇が起こらないように、お手入れや故障の予兆もしっかりとチェックしておきましょう。
<構成:青山ネムリ>