住まい

早ければ早いほどいいワケではない?繰上げ返済のタイミング

FPの家計相談シリーズ

繰り上げ返済の適切なタイミングはいつ?

では、次にご相談者にとって適切な繰上げ返済のタイミングを考えていきましょう。返済中の住宅ローンの前提を次のようにおきます。

図2

教育費がかかる時期の繰上げ返済を避け、二人目のお子様が大学を卒業するタイミングで繰上げ返済を開始した場合、返済推移表のとおり、ご主人様が56歳から年間150万ずつ返済していけば、借入れから30年で返済終了となります。固定期間が30年なので、金利上昇を気にする必要はなくなります。

このように、住宅ローンの返済だけを考えると、早めの方が効果はありますが、住宅ローン返済以外に必要な教育費準備と絡めて考えると、必ずしも早めの返済がベストな選択ではなくなってきます。

大事なのは、経済的な目標の優先順位と、それぞれを考慮した上での返済計画です。ご相談者の場合、貯蓄力もありますので、詳細なシミュレーションを実施すれば、手元資金の状況を見ながら、もう少し早い繰り上げ返済を実施することもできるかもしれません。

保険見直しは、団信に加入していることも考慮して

最後に保険料についてですが、終身保険の2.7万円については、おそらく将来の貯蓄を兼ねたものと思われるので、そちらを除いた、いわゆる掛け捨て部分のコストとしては、それほど掛け過ぎてはいないでしょう。ただ、今現在の必要な保障を満たしているのか、あるいは過剰なのかどうかは、一度確認することをおすすめします。住宅ローンを組んでいる場合、団体信用生命保険に加入しているので、保障が付いています。ご夫婦どちらでローンを組まれているのかによっても必要な保障は変わってきます。ご相談者の場合、奥様の収入ありきでの貯蓄計画となりますので、奥様に万が一のことがあった場合の保障も考えるべきです。


いかがでしょうか。自動車の購入、保険、住宅ローン返済、教育費など、生活している中で必要なもの、気になることはたくさんありますが、それぞれは密接に関連しています。これらを個別で考えるのではなく、包括的に関連付けて対策を考えるのが重要なことになります。なかなか普段、事や家のことで時間を取るのが難しいですが、ご家族の将来のために、お金のことを考える時間を少しでも確保することをおすすめします。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

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