はじめに

やっぱり燃費の良さはヴァリアントには必須条件

どうして待っていたかというと「ゴルフ」にはディーゼルエンジンが似合うからです。昨年からVWは日本でディーゼルモデルを積極的に展開してきましたが、今年に入ってようやく主役のゴルフに搭載となりました。ゴルフはその使いやすいボディの大きさと最大限まで広げられた室内空間をセールスポイントとしてきた“世界一良く出来た実用車”です。

図4
細部まで作り込まれた質感の高いインテリアもゴルフの大きな魅力

図5
ハッチバックモデルでは十分に広い荷室ですが、ワゴンモデルとなるとさら広くなり、その搭載量が魅力となります

初代モデルからずっと歴代「ゴルフ」にはディーゼルモデルが存在し、ランニングコスト面でも優位にありました。そんな「ゴルフ」にとって、フル定員乗車や多くの荷物を搭載することや長距離を走ることはよくある状況で、トルクがあって燃費がよく、長距離走行に適したディーゼルエンジンは非常にメリットがあり、もってこいなのです。特に、より多くの荷物を搭載するワゴンモデルの「ヴァリアント」とは相性抜群。

もっとも分かりやすいのは燃費でしょう。「ゴルフ」はガソリンモデルでも高速巡航では20.0km/lをクリアすることもあり、一般道の含めた平均燃費でも15~16km/l程度は私自身も出したことがあり、決して悪くはありません。それが今回、TDIをテストしてみると高速で23km/l、下道も含めて18km/lだったのです。

カタログのWLTCモード燃費が18.9km/Lですから、オンボードコンピュータのデータとは言え、ほぼカタログ通りです。これを数日間、数百キロにわたってしっかりとテストすれば、さらに実用に近い数値を出すことも可能だと思います。今後、ロングテストの結果を得られたらご報告しますが、こうした優れた燃費効率は、軽油とハイオクガソリンの価格に30円/Lほどの差がある日本ではとくに経済的です。

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