はじめに

契約社員は何年目? 働き方の再検討を

ずっと契約社員で働いてきたということですが、今は働き方に関する新しいルールがあります。企業は、有期雇用の契約社員が5年間継続して働いた場合、申し出があれば、6年目から無期雇用にしなくてはなりません。

そのため、「5年働くと次の契約は更新しない」とするケースを多く見受けますが、相談者さんの場合はいかがでしょうか。

もし、そのまま雇用が継続されるならいいですが、契約が更新されない場合、年齢的にもだんだんと次の働き先が見つかりにくくなることがあるようです。職場が見つかっても、希望する仕事ではなかったり、希望通りの収入ではないなど雇用条件があまりよいとは言えない場合もあるようです。

逆に、これから天職と思える仕事に巡り合うこともあるでしょうから、断定したことは何も言えませんが、多くの人を見ていると、徐々に厳しくなるのではないかと思えます。

相談者さん自身が好きで、誇りをもってこの契約社員の仕事をされているのかもしれませんし、働き方についての考え方などがわからないままに、客観的、全体的な見方でお伝えするのは申し訳なく思います。ですが、もし正社員で働くことができるようになると、現状の悩みもある程度、改善できると思います。一度ご検討されてもよいのではないかと思います。

余剰金はお得な制度を活用し、将来の備えをしっかりと

現在の貯蓄は、預貯金で400万円ですが、老後を見据えて、少しずつ長期的な運用に回してほしいと思います。一度に運用するのではなく、毎月コツコツ積み立てることがおすすめです。

現金で持っていてほしいのは、毎月の生活費として、今かかっている生活費の1.5ヵ月分と、生活防衛資金、つまり契約が終わった後すぐに仕事が見つからなかった場合に備えた生活資金として、最低でも生活費の半年分。この合計7.5ヵ月分があれば、その他の予定している支出金額を除き、長期的に使わないお金として運用しても構わないと考えます。

相談者さんの場合は最低限130万円ほどあればよい計算になりますから、それ以上の金額は運用にしてもよいでしょう。

今、初心者が取り組みやすい制度として「iDeCo(個人型確定拠出年金)」と「つみたてNISA」を国が勧めています。iDeCoは税優遇も効いていますし、今のところ60歳まで引き出せないので老後資金作りに、つみたてNISAは自由に引き出すことができるので、多目的な資金用にはじめてもよいでしょう。両方とも運用益が非課税の制度です。

運用を始めるには、多少の勉強が必要ですが、すべてを知ろうと思わなくても大丈夫です。少しわかったら始めてみるという形でよいと思います。

預貯金よりもお金が増える可能性がありますし、運用次第で減る可能性もありますが、時間をかけて長期的に分散投資をしていくと、そういったリスクも少なくなります。

将来に向けてぜひ、ご検討いただけると良いと思いますよ。

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