はじめに

普段は地味目、実家で息抜き

専門医取得後は、内科医のご主人を支えつつ、実家の病院でパート勤務しています。実家の医療法人の役員にも就任したので、役員報酬やら家賃補助のおかげで「給料=小遣い」状態です。社交上手な綾乃先生は、国立大学の地味目な同僚から浮かないように、愛車やブランド品は実家に置いて、普段は質素な生活を心がけています。たまにベビーシッターを頼んで、お母様とショッピングや観劇するのが息抜きだそうです。

留学だって楽勝

来年夏から、ご主人がハーバード大学関連の研究所に留学することになり、綾乃先生も同行する予定です。社交的で上司ウケのよかった綾乃先生は、データ整理を担当した論文の共同研究者に名前を連ねていました。ご主人が交渉の結果、綾乃先生も無給ながら客員研究員として在籍する予定です。実家の病院ホームページに「『ハーバード大学留学』って書けるね」と、ご両親も大喜びです。

「ズルい」と言われても

私はラッキーだったと思います。医大ブームの今では母校のC医大も偏差値急上昇だし、2018年からの新専門医制度で、2年間の初期研修を終えた若手医師は、眼科・耳鼻科・内科など19専攻の1つを選んで研修することになりました(図参照)。

同時に、「地方や外科の医師不足対策」として、東京都内の眼科専攻医は厳しく人数制限されるようになりました。今だったら私の実力ではC医大入学もD大眼科就職もムリだったでしょう。

「『ズルい』って言われることもあります。だからと言って、親や生まれ年を変えることは出来ないのです。私は頭も顔もソコソコなのを十分理解していたから、医師キャリアとか余計なこと考えず、女としての旬の時期に自分を高く売った……女として当然のことをしただけです。親には学費の負担をかけたけど、その分の親孝行もしています。あの時頑張ってC医大に進学しておいてよかった……と、最近しみじみ思います」

と、断言する綾乃先生でした。