はじめに

楽しかったゴールデンウィークも過ぎ去り、新年度が始まって早2ヵ月が経とうとしています。お子さんの入園入学などで環境が変わった方は、新生活のリズムにもようやく慣れてきた頃なのではないでしょうか。

新年度といえば、学用品の準備や新しい習い事を始めたりと、なにかと支出も増える時期です。その支出を補うためにも収入の増やし方について考えてみませんか。


数十万円にもなる習い事の費用

文部科学省の最新の学習費調査によれば、世帯年収600~800万円家庭の学習費総額(学校に支払うものと学校外の習い事等の合計額)は、公立小学校に通う場合、年間平均で約32万円。一方、私立小学校に通う場合は授業料などが高額であることから約132万円にもなります。

また年収にかかわらず、子供を学習塾に通わせている家庭では、公立小学校に通う場合は年間平均で約15万円。公立中学校に通う場合は、約30万円を学習塾費として支払っています。

なかでも公立中学校に通う家庭のうち20%近くが学習塾費を40万円以上も支出しています。受験生の学習塾費用は年間100万円にもなると言われていますから、私立中学受験や有名高校の受験を考えているご家庭の負担は相当のものです。

働き方について考えてみる

お子さん二人が公立小学校に通っている場合、習い事を含めた学習費総額は年間60万円にも及びます。月に5万円の家計費を削減できればよいですが、これだけでは習い事を増やしたり、学習塾の特別講習費用を捻出したりすることが難しいでしょう。

そこで考えたいのが、収入を増やす方法です。

専業主婦の場合、パートを始めれば年収103万円までは税負担なく家計収入を増やすことができます。全国でもっとも高い東京都の最低賃金が今は923円ですので、1日6時間、週3日働いて年収は約83万円です。

時給や働く時間次第で年収はもっと増えますが、月額8万8千円以上、週20時間以上勤務する場合、お勤め先が大企業だと社会保険の加入対象となることがありますので注意が必要です。

ほかにも主に大都市にはなりますが、派遣会社に所属して派遣社員として働くという手もあります。派遣の仕事は交通費が出ないものが多かったのですが、近頃では交通費が支給される仕事も増えてきています。

スキルのある方には時給が高めのお仕事も多いですし、大手派遣会社ではスキルアップのための研修なども用意されています。

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