はじめに
ついに割安マスクを発見
もう少し安価な、できれば箱入りのお徳用マスクは売られていないものか。より需要のある場所であれば、商品の入荷サイクルも早いため、もしかすると売られているかもしれない。そんな考えから、次の取材場所に選んだのは、都内有数の繁華街がある新宿駅周辺。後背地に高層ビル群やホテルを抱え、ドラッグストアが集積している新宿西口へと移動しました。
白金高輪と同じマツキヨの甲州街道沿いの店舗に入ってみると、一般的なマスクは売られておらず、蒸気が出るタイプの商品が売られていました。ただ、この商品も1枚当たりの単価は100円超え。日常使いは難しいと考え、他の店舗を探してみます。
ロータリーに向かう道路沿いのダイコクドラッグに入りましたが、この店舗ではマスクは見当たらず。しかし、1区画奥まったところにある同じチェーンの店舗に向かうと、店頭に段ボール箱を積んで、マスクが売られていました。
新宿西口のドラッグストアの店頭でマスクを発見
しかも、価格は7枚入りで327円。お徳用ではなく、1人1点限りという制限はあるものの、1枚当たりだと50円以下です。これなら日常使いができそうです。商品を持ってレジに並ぶと、同じマスクを手にしたお客さんの姿がチラホラ。やはり、このくらいの価格帯の商品を探している人が多いことがうかがえます。
マスク売上額は例年の約9倍に
市場調査会社インテージの調べによると、1月27日から2月2日の1週間に全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど約4,000店で販売されたマスクの売上額は187億円。実に、例年の8.9倍に上ります。
この売上額は、インテージが1996年に週次調査を開始してから過去最高だといいます。この1週間前に当たる1月20日から26日は、例年の3.2倍の売上額でした。いずれも2009年の新型インフルエンザの流行時を上回っているそうです。
売れているのはマスクだけではありません。うがい薬や手指消毒剤、ぬれティッシュなど、他の除菌関連商材も平年を大きく上回る売り上げの伸びとなっています。特に、マスク用スプレーや手指消毒剤はもともと使う人が少なかったこともあり、例年の10倍を超える伸びがみられます。