はじめに
株式投資をはじめてからの15年間で、35億円もの利益を稼ぎ出している個人投資家・テスタさん。2016年からは中長期トレードに軸足を移しています。どんな点に魅力を感じ、どんな方法で勉強しているのでしょうか。景気動向をどう見ているかについても伺いました。前回から引き続きテスタさんに迫っていきます。
本と格闘しながらコツコツ学習
――デイトレから中長期トレードに移っていくにあたり、どんなふうに勉強したのですか。
まずは中長期でトレードしている人をツイッターで探しました。それまでは中長期のトレーダーはフォローしていませんでしたし、自分はデイトレが得意で、デイトレこそがこの世界で勝てる道だと思って追求してきたため、あえて外していたところもありました。中長期でトレードしている友達にも話を聞きました。実際にやっている人の話を通じて、中長期投資する考え方や捉え方を勉強していきました。
――ファンダメンタルズ分析では財務諸表なども重要です。読み方などはどうやって勉強したのですか。
初心者向けの本を買って勉強しはじめました。ただ、その時に買った本はまだ半分くらいまでしか読んでいません。内容は初心者向けで、最初のページは簡単だったのですが、だんだんややこしくなってきて、そこで止まったままです(笑)。
――テスタさんが初心者向けの本で勉強ですか(笑)
だって初心者ですから。勉強してみてわかったこととして、テクニカルはチャートや板を見て感覚で身につけていくところがあるのですが、ファンダメンタルズは数字や公式です。その違いが大きいと感じました。
また、本を読み進めていくほど、指標がどうとかROEがなんたるかとか、そういう難しい内容が増えていきます。そもそも漫画は好きなのですが字だけの本は苦手で、3ページくらいで眠たくなります。
小説なども、面白いとは思うのですが、1冊読むのに2年くらいかかるんです。そういう状態で勉強しているので、覚えるのも理解するのも遅いと思います。いまだに表面的にしかわかっていないところが多く、ちんぷんかんぷんなことがほとんどですが、実戦を通じて少しずつでも勉強していくしかありません。