はじめに

下っ端とベテランの使い分け

これまで私も様々な悪徳業者に潜入取材してきました。

最初に接触する人の多くは、勧誘マニュアルをそのまま読んでいるような人たちでした。こうした勧誘経験の浅い人は、「会社の代表者の名前は?」「従業員は、何人なの?」と、軽いジャブを見舞っただけで、しどろもどろになってしまいます。しかし、これでは業者の巧みな勧誘実態を暴くことができないので、軽くやりこめる程度にとどめます。

「自分の手に負えない相手だ」と組織の内部で報告したのでしょう。決まってベテランの勧誘員が出てきて、私の説得にあたり始めます。時に、契約の最終段階であるクロージングになって、ベテランが出てくることもありました。具体的なお金の話を詰める時には、経験がものをいいますから、悪徳業者もそれがわかっているのです。ここで私もフルスロットルで業者と対決して、悪質な勧誘実態を暴くことも多くありました。

ターゲットのあたりをつける段階では、下っ端の人を使い、大事な話の展開には、ベテランを使う。このように人員を配置して話を進めていくことで、成功の効率を上げる。多くの人が詐欺や悪徳業者に騙されてしまう理由はここにあります。

最初に話をした人の時に話を断り、電話を切りましょう。そうしないと、ずるずると相手の罠にはまってしまうことになってしまうのです。

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