生活

“マスクの輸入スタッフ”募集も 主婦や学生を罠に陥れる「商品買い付け」バイト

知らずに密輸を行う可能性

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前回、私たちがよく目にする大手の求人募集を通じて、応募者を海外のバイヤーとして雇い入れ、巧みに密輸を行わせる手口を話しました。最初のうちは、ブランド時計の購入代金や報酬を支払いますが、そのうちに会社から入金はなくなり、応募者は多額のクレジット代金を背負います。案外、この手の「商品買い付け」の募集は多いのです。


怪しい書き込み

ネット上に、ブランド品の「買い付けスタッフの募集」がありました。そこには、高時給な仕事で、会社が指定した国内のお店でブランド品を買い付けるとあります。1日だけも可能で、主婦やサラリーマンの副業に向いているそうです。

しかも、ランチ代まで支給してくれます。「資金はお預けします」と記載されていますが、これまでの買い付け募集から見て、なんだかんだと理由をつけて、本人のクレジットカードを使わせられる可能性も捨てきれません。

募集内容からだけでは、わかりませんので、もし仕事をしようとする時には、面接時に「会社の実態」や「商品をどのようにして売り、利益を出すのか」「自分からお金を持ち出すことは絶対にないか」をしっかり聞いてからことを進めるべきでしょう。ちなみに、募集していたこの会社のHPは、すでにネット上から消えています。

ターゲットはマスクにも

今は新型コロナウィルスの蔓延により、マスク不足が深刻ですが、今月に入り「マスクの輸入スタッフ」を急募するものもありました。そこには、東南アジアに行き、マスクを受け取り、帰国するだけの超簡単な仕事とあります。ですが、ここでも密輸ということは大いに考えられます。

現地でマスクを大量購入して国内に持ち込ませるのでしょうが、個人であっても、20万円を超える場合には関税がかかりますし、業務用の商品となれば、本来、一定の税率に消費税も払わなければなりません。おそらく、この支払いを逃れるために個人購入の形で国内にマスクを持ちこんで、少しでも高く転売するのが目的と思われます。

しかし、国内でのマスク転売は、国民生活安定緊急措置法により禁止されていますので、これに応募して海外からマスクを大量に持ちこんでも、業者はさばききれず、購入代金が支払われないことも充分にありえるでしょう。

いずれの応募も、SNSの友達登録からスタートします。先のブランドの時計買い付けトラブルもそうでしたが、SNS上のやりとりだけで仕事が行われると、会社の運営実態がわからず、何かしらのトラブルに遭う確率は高くなります。

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