感染者数や死者数の増減に一喜一憂しない

あまり暗い話をすべきではないと思いますが、今後しばらくは日本でも感染者数や死者数が増え続けることになるかもしれません。ただ、こうしたニュースに対してあまり一喜一憂しすぎないほうがいいと思います。

イタリアの状況を見ていてつくづく感じたのは、医療従事者でもない個人が、増え続ける感染者数や死者数を前にしてできることは、ほとんどないということです。できることがあるとすれば、とにかく家の中に閉じこもり、大切な医療リソースを食いつぶさないことくらいでしょう。

ジョンソン英首相はロックダウンを宣言するスピーチの中で「NHS(国民保険サービス)を守るために家にいてほしい」という表現を使いましたが、これはまったくその通りだと思います。

情報収集は大切ですが、今はメディアも人目を集めるためセンセーショナルな話題を取り上げる傾向にあります。あまりニュースばかりを追いすぎると怖くなり、パニックや差別にもつながりかねません。そうならないためにも時にはニュースを消して、家の中で楽しく過ごせる方法を考えることをおすすめします。

緊急事態宣言が出たと聞くと「なにかとんでもない事態になっている」という印象を抱くかもしれません。しかし、実際はこれ以上の感染拡大をおさえ、医療崩壊が起きないようにするための対策です。

感染拡大の状況も、気をつけるべきことも、宣言が出る前と後では変わりません。恐怖に駆られて何度もスーパーに走ったり、地方に避難したりすると、自分が感染するリスクも、大切な人にうつしてしまうリスクも高くなります。

慣れない生活を強いられるため、多少のストレスや恐怖感があるのは仕方がありません。感染リスクを避けるためには、こうしたストレスとうまく付き合いながら淡々と家の中に閉じこもり、日常生活を維持することが重要です。