はじめに

10~12月期までには経済活動が持ち直す?

4月「ESPフォーキャスト調査」は3月27日~4月3日が集計期間で、4~6月期の実質GDP(前期比年率)の予測平均値は▲6.93%でした。しかし、発表日までに事態が変わりました。

そこで、政府による7都府県への緊急事態宣言及び緊急経済対策の発動の影響を織り込んだ予測をとりまとめるため、8日締め切りで特別集計が実施されました。回答があったエコノミストは24人で通常の3分の2程度ですが、1~3月期の実質GDP予測平均は▲4.06%、4~6月期は▲11.08%と3期連続のマイナス成長となる見通しであることがわかりました。▲11.1%は2009年1~3月期の▲17.8%以来の大幅な減少率です。

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「ESPフォーキャスト調査」では、フォーキャスター全員の総意を示す「総合景気判断DI」をまとめています。4月調査特別集計の結果を見ると、2020年1~3月期2.1、4~6月期4.2と景気判断の分岐点の50を大きく下回りました。

7~9月期は64.6と50を上回り、10~12月期は79.2と50を大きく上回っています。10~12月期までには新型コロナウイルスの悪影響がおさまり経済活動が持ち直すと、エコノミストの多くが見ていることが読み取れます。

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