はじめに

保険を解約せずに保険料を減らす方法とは?

保障は不要と言えども、前述のようにお子様がまだ小さく今後のライフプランが読めないため、今夫の死亡保険を解約するのはあまりおすすめできません。そこで、解約せずに支出を減らす方法をいくつかお伝えします。

【1.終身保険を払済保険にする】
払済保険にすると、解約返戻金を原資として入れることになるため保障は減りますが、今後の保険料の支払いがなくなります。

ご相談者様の場合、払込期間23年(2012年から2035年まで)のうち支払ったのは8年間なので、ざっくりですが、保障が1000万円が350万円くらいになると予想できます。加入している保険会社に問い合わせて見積もりをしてもらいましょう。

解約すると元本割れして損をしますが、払済保険にすれば今後の支払いをなくして保障を一部残せますので、おすすめです。ただし、主契約だけが残り、特約はすべて消滅しますので注意してください。

【2.不足する保障について定期保険か収入保障保険に入る】
払済保険に変更すると、前述した安心するための1000万円という保障には650万円不足します(350万円とした場合)。もし不安であれば、足りない保障は保険料を抑えられる、掛け捨ての定期保険か収入保障保険で準備しましょう。

たとえば死亡保険金が700万円、保険期間20年間の定期保険であれば、保険料は月1500円などで入れます。また、亡くなってから保険金を毎月受け取れる収入保障保険なら、定期保険より保険料を抑えられます。たとえば月額5万円、保険期間20年間(夫の死亡後2040年まで受け取ることになる)の収入保障保険なら、保険料は月1000円程度。こうすれば、現在年間39万円払っている保険料を、年間2万円以内にすることができますよ。

ちなみにご相談者様の保障を追加する場合、定期保険なら月1300円から、収入保障保険なら月900円程度からありますので、夫婦で加入しても年間3万円ちょっとで備えられそうです。

保険の見直しの前に、夫婦で話し合いを!

保険の見直しについてのみお伝えしましたが、夫の収入や貯金についてご相談者様が把握していないことが気になりました。

必要保障額を知るために計算する遺族厚生年金も、夫の年収によって大きく変わってきます。またご相談者様が知らない夫の貯金があれば、必要保障額はもっと下がるでしょう。夫婦それぞれが家計に入れている金額についても、もしかしたら不公平に感じることもあるかもしれませんね。

これからは教育費もかかりますし、老後資金の積立ても二人で協力してしていかねばなりません。この機会にご夫婦でマネープランを話し合えるといいですね。

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