障害年金は永久に支給されるわけではない!?

将来に向けての注意点を整理してみましょう

まず、障害年金について理解しておきましょう。障害年金が月20万円受け取れるということは、障害基礎年金と障害厚生年金の2階建ての年金が受け取れているわけです。令和2年度は、障害基礎年金は1級が年額97万7125円で2級が年額78万1700円です(令和2年度価額)。この金額は、毎年、物価等によって変動します。また、一定の期間ごとに医師の診断書を提出する必要がありますので、その診断で「障害の程度が軽快している」と判断されれば、年金が減額される、もしくはストップすることが考えられます。

障害厚生年金は3級まであります。もし3級と判断された場合、今支給されている障害基礎年金部分の97万7125円の支給がストップします。そうなった場合、相談者の1か月の貯蓄額はおよそ半分の8万円程度となってしまうでしょう。また、中学受験に臨むために4年生から6年生の間、お子さんを塾に通わせるとなると、教育費は現状の3.5万円では不足し、ほとんど貯蓄ができなくなる可能性があります。

障害等級が変化した場合、配偶者の収入を増やす、もしくは、教育費は奨学金を検討する、など、他の選択肢を検討する必要が出てくるでしょう。

私立中学の学費はどれくらいかかる?

文部科学省の「子供の学習費調査」(平成30年度)をもとに計算すると、中学校から高校まで私立に進学した場合と、公立に進学した場合では、6年間の総額では429万1701円の差額が出ます。

【図表】小学校から大学までの私立校と公立校の年間の費用の比較

文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」調査結果の概要
より抜粋(図1-2 学校種別にみた学習費総額)

私立学校に行く場合には、自宅から遠い学校に行くことも多いですから、バスや電車代などの見えない費用の増加にも注意が必要です。通学のための交通費はもちろん、学校の友人と遊ぶ場合にも交通費がかかることも多いものです。

部活などを始めれば、間食代など食費も結構かかります。今は家族で一緒に食事をとることが多いでしょうが、個別にとる場合など、食費の増加も意外と侮れません。現時点で3人の食事代4.5万円はかなり努力されている結果でしょうが、子どもの交友関係が広がると交通費と食費はこの金額では収まらないと考えておいたほうがいいでしょう。