はじめに

マイホームの買い替えは「買い先行型」と「売り先行型」の2つ

一般的に、ご自宅の買い替えをされる場合には、住み替え先の購入を優先して進める「買い先行型」と、現在のご自宅の売却を優先して進める「売り先行型」があります。

ご相談者様はすでに購入物件を具体的に決められているようですので、今回は「買い先行型」を前提としてご説明させて頂きます。

下の図は、買い先行型の場合の手続きの流れをまとめたものになります。

図

購入の契約では、引き渡し期限をできるだけ長く

相談者様の場合、すでに購入物件を決められているようですので、その場合は購入の契約を進めていくことになります。売主側の状況にもよりますが、価格を含めて一般的には条件交渉が可能です。価格を少しでも安くできないか、手付金はいくらにするかなど、交渉するわけです。

特に今回のような買い先行型の場合には、購入が決まり次第速やかに現在のご自宅を売却するわけですが、売却までどのくらいの時間がかかるか事前に確定することはできません。そのため、少しでも時間を稼げるように、購入の契約から残金決済/引き渡しまでの時間ができるだけ長くなるように交渉するのがポイントです。

売却査定では、複数の業者に査定依頼を

購入物件の契約等が進み始めたら、売却についても準備を始めていきます。まずは、現在のご自宅がいくらくらいで売却できそうなのか、第三者への売却を前提とした市場価格の査定を不動産業者に依頼します。その際は、複数の業者、具体的には3社程度に査定を依頼します。依頼先についても大手不動産会社、地元で有力な不動産会社など、特色の異なる先を組み合わせるのがよいでしょう。

一般的には、仲介による第三者への売却になりますが、どうしても早く売りたい場合には、不動産会社が直接買い取りを行ってくれることもあります。仲介での売却に比べて大幅に割り引かれた価格にはなりますが、どうしてもすぐに売却したい場合に備えて、買い取ってもらえる価格を確認しておくと安心です。

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