はじめに

現宅を賃貸として貸し出す手も

また、相談者様の今後のマネープランにもよりますが、その気になれば現在の住宅ローン残高はお手元の金融資産で全額返済できますので、一つの選択肢として現在のご自宅を賃貸に出すことで、今後家賃収入を得ていくのも選択肢かと思います。売却査定を依頼される時には、賃貸に出した場合の家賃査定も依頼されておくとよいでしょう。

その上で、売却の仲介を正式に不動産会社に依頼するわけですが、筆者は、複数の不動産会社に同時に依頼する、一般媒介契約をオススメします。そして、希望売却価格を決定する際には、複数社からの査定結果を参考に、最初は少し高めの金額で提示してもよいと筆者は考えています。しかし、売却がいつになるかということでご不安に感じられるようでしたら、売却までのスピードを優先して、相場価格よりもいくらか割安な価格で最初から売却活動を始めるというのも選択肢かと思います。

売却活動は、時に臨機応変に

購入については物件が決まり、購入契約まで完了してしまえば、後は不動産会社のサポートも受けながら、購入にあたっての住宅ローンの手続きなどを進めていくことになります。

一方、売却の方は、問い合わせや価格交渉などの反響がどの程度あるか、売却を依頼した不動産会社(例えば、3社)と連携しながら、売却活動を進めていきます。反響が弱い場合には、思い切って価格を下げるなど、適宜条件を見直しつつ、できるだけ早く決済まで完了できる買い主を探していくことになります。

マイホームの場合、購入される方も、一般の個人の方が多いと思います。その場合、売買契約書で「ローン特約」と呼ばれる、購入者の方の住宅ローン審査が下りなかった場合に売買契約を白紙に戻せる条項が付されることがあります。その場合、売却相手が決まったと思っても、その審査次第では白紙撤回され、また一から買い手を探さなければならなくなってしまう可能性もあります。

売却の時期的な目処が決まらないことでご不安に感じられる場合には、業者の買取や、ご自身での継続保有による家賃収入の獲得ということも選択肢になるかと思います。

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