はじめに

感染リスクで予防グッズは売れ、診療は減少

一方で、感染対策需要も多方面に確認することができます。

マスクなどを含む、保健医療のうち保健用消耗品(+127.7%)や、除菌用のウェットティッシュなどを含む、家具・家事用品のうち他の家事用消耗品その他(+68.7%)は大幅に増加しています。

また、外出自粛によって、被服及び履物は全体で半減し、内訳を見ても大幅に減少している項目が多いのですが、唯一、生地・糸類(+93.0%)のみが増加しています。これは、先ほどのお菓子作りと同様に、時間ができたことで裁縫をし出した方が増えたのでしょう。おそらく、布マスク作りをした方が多いのではないでしょうか。

当初は紙の使い捨てマスクが品薄であったために、代用品として布マスクを作る方が多かったようですが、今ではエコ意識やファッション性などから、あえて布マスクを利用する方も増えているようです。

一方で、感染リスクから、ちょっとした不調であれば、病院へ行かずに市販薬で済まそうという行動もうかがえます。

医科診療代(▲17.0%)やマッサージ料金等(▲55.4%)は減少する一方、ドラッグストアで買える胃腸薬(+21.1%)などは増加しています。また、サプリなどを含む健康保持用摂取品(+22.5%)も増加していますので、健康維持を心掛ける意識も高まっているようです。

自家用車や自転車で公共交通機関を代替

公共交通機関の利用は大幅に減少しました。緊急事態宣言中は県をまたぐ移動などの行動制限もあり、航空運賃(▲94.5%)、鉄道運賃(▲89.9%)、バス代(▲71.5%)、タクシー代(▲69.8%)というように、移動距離が長いほど減少幅が大きくなっています(図表3)。

一方で、自動車(+28.8%)や自転車(+12.7%)の購入が増え、レンタカー・カーシェアリング料金(+50.8%)の支出額も大幅に増加しています。感染リスクから、公共交通機関の利用を避け、自家用車などで代替する方が増えているようです。

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