地味だけどすごい「1週間予算管理術」の威力

ただ、必要かどうかを判断しても、行動に移して支出を削減していくことが難しいこともあります。疲れていたり、面倒だったりという気持ちが簡単に行動を妨げます。

もし、そういう気分的、気持ち的なことで左右される傾向があるのなら、食費、日用品の1週間予算管理をお勧めします。本当なら全費目にやりたいと思われるかもしれませんが、日々財布から出る費目だけで十分です。

相談者さんの食費と日用品を足すと9万3000円。これを5週間分で割ると1週間約1万8000円です。これで1週間、食費と日用品をやりくりしていきます。

これの良いところは家計簿がなくても支出の把握がしやすいところです。毎週月曜日なら月曜日と決めて1週間の予算を財布に入れます。そして翌週の月曜日に残高を更新するだけのやり方です。もし次の月曜日にお金が余っていたら、貯金にしてもよいでしょうし、残金の範囲で好きな物を買ってストレス発散しても構いません。もし足りなければ、翌週の予算から前借したと考えて、翌週は予算より少ない金額でスタートします。

たったこれだけのことですが、お金の減るスピードが見えてくるので、支出のコントロールがしやすくなります。しかも5週間分で設定するので、最後の週は少し余る予定になります。この余りも、貯金するなどすると、少しずつお金が貯まるようになってきます。

また、このような支出管理をしていると、次第にほかの費目にも関心が行くようになり、自然と支出をコントロールしようとするようになるので、一石二鳥です。

辞める辞めないの二択から離れ柔軟な働き方で対応を

冒頭にも書きましたが、相談者さんはこれからお子さんの教育費、ご自身の老後資金などお金が必要な時期がやってきます。これまでお伝えした家計管理法などで支出を下げ、夫の収入だけでも貯金が十分にできるのなら、「退職する」ことも積極的に考えられるでしょう。

ですが、貯めることを考えると、不十分であるかもしれません。仕事については辞める、辞めないという極端な話ではなく、正職員からパートに変わる、労働時間の短い職場に移るなど、発想を転換して考えてもよいと思います。

お金を貯める、将来的な資金を作るには、

1、収入を得る
2、支出をコントロールする
3、運用して増やす

という3つのことが必要です。

相談者さんはまだ、「3」に取り組む段階ではなく、お金を貯めることに注力すべき時期だと思えます。ですから支出を見直し削減を図りながらも、収入を得て貯金額をより増やすことが必要です。

ですから、例えばお子さんが保育園にい続けられるように、夕方程度までの会社に移るとか、幼稚園に転園し保育時間のみ仕事をするなどです。今は働き方も様々ですから、固定観念を持たずに、いろいろな働き方を検討しても良いのではないかと思います。

体調を崩しては働くこともできなくなりますから、無理のないように検討頂きたいですが、将来に向けしっかりお金を貯めていけるような生活スタイル、暮らし方の習慣を作っていただきたいものです。

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