はじめに

子どもの自己肯定感を育むことも忘れないで

子どものおこづかいにプラスして、臨時ボーナス制度を取り入れることで、成果として評価されることのうれしさや残酷な面も経験することになります。大人社会ではこの面は顕著になります。

しかし、子育てのうえでは、結果だけを評価するのではなく、子ども自身が自己肯定感を持てるようになってもらうために、結果に至るまでの過程や努力をしていることは評価してあげるべきだと思います。

振り返ってみると、前述したエピソードの祖父からもらえた「残念賞」が長男を救ってくれたといえます。発達障害がある長男も、学校の評価の基準を満たすことができなかったけれど、本人なりに頑張っているのですから、残念賞をくれた祖父にはそれを気づかせてくれたことに感謝しないといけません。

臨時ボーナス制度を取り入れた我が家

このような経緯があり、わが家では、臨時ボーナスに対しての考え方を改め、取り入れることになりました。学校のテストや成績も対象ですが、学校の勉強以外の事でも努力したり、学んだりしたことを評価したいと考えましたし、さらに、それが社会的に評価される機会があれば、実力を発揮してもらいたいと考えました。

たとえば、長男の場合は、小学生の間は日本紙飛行機協会が主催する大会に出場しました。成績はHPでも公表されますが入賞者には記念品が贈られます。中・高校生になると動力が付いた自動車模型のプラモデル(商品名はあえて書いていません)をつくり、大会に出場していました。

さすがに、この年齢になると組み立てもセッティングも上手な人が多く、入賞できた機会はほんのわずかです。自分よりも上手な人が多くいるということも理解できたはずです。自作の自転車を組み立てたのも高校1年生の頃です。

入賞できればお祝いとして家計から臨時ボーナス(1000~3000円くらい)がもらえるし、残念賞は少しですが交通費程度は渡しました。次につなげるためのモチベーションと、軍資金として活用してもらいました。

成績が良い子はぐんぐん伸ばしてほしいし、学校の勉強が苦手だったり、ムラがあったりする子には、頑張れる場所で伸びてほしいですね。今回は、わが家のケースをお話ししましたが、子どもが頑張ったときに臨時ボーナスをあげるか問題について、家庭での考え方のヒントになれば幸いです。

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