はじめに

7~9月期、ドル円はどこまで円安方向へ?

投資家の目線は4月以降、「過去の悪い経済指標」ではなく「経済底打ちのシグナル」に移っている、と前月、前々月に語ってきました。市場が煽る「リスクオフ」への反応は小さくなっている一方、先行きに期待ができるニュース・指標・政策へのポジティブ反応は大きくなっている、ともお伝えしてきました。その見方に変更はありませんが、COVID-19感染拡大「第2波」懸念が米国内で少しずつ強まってきていることが気になります。

前月号で、「筆者が今懸念している材料は、黒人男性ジョージ・フロイドさん死亡事件を巡る全米での抗議活動(デモ、暴動、略奪)により、新型コロナウイルス感染拡大第2波がくるのではないか、ということです」と書きましたが、現実味を帯びてきました。

ただ、筆者のスタンスは変わらず、新型コロナウィルス感染拡大の第2波に警戒しつつも、引き続き、目先の市場のいうリスクオフとは、その先のリスクオンに向けての投資のタイミングではないかと考えています。それゆえ、2020年7~9月期のドル円は「1ドル113円~114円方向」との予想を維持しています。

<文:チーフ為替ストラテジスト 今泉光雄>

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