はじめに

コロナ禍がより強めた観光の「持続可能性」

──6月15日以降、欧州域内の国境閉鎖が解かれましたが、大きな変化はありましたか?

国境の再開、および公衆衛生の改善といった最近の発表によって、見通しはよりポジティブになっています。人々は旅行したいと、あらためて考えています。地元の人が中心になるとしても、パリとフランスは外国人、とりわけヨーロッパの人々にとって主要な目的地です。今夏は直前で予約が多く入るはずです。

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──コロナ以前の状況に戻るのはいつだと思いますか?

これにお答えするのは時期尚早です。パリは年間平均3,800万人が訪れます。昨年に比べて、今年は全体で少なくとも25%ほど活動が減少すると予想されています。しかし、すべては今夏と今年末の回復次第です。

──パリ市はこれまで、既存の観光形態ではなく、環境やサステナブルな面からの観光に力を入れてきました。コロナ後に観光のトレンドはどうなっていくのでしょうか?

今回のコロナ禍は、コロナ以前からすでに出現していた傾向を加速させることになりました。発見と体験への渇望する旅行者の気持ちは、常に大切なことです。私たちにとっても、未来に則した方法でパリをプロモーションしていくことは、コロナ禍以前から暗中模索し、ずっと取り組んできた道です。

──フランスは世界でもっとも観光客が訪れる国です。その中で常に新しいことに取り組んでいますね。

パリはすでに、より持続可能でより思慮ある観光を巡って、新たな価値を多く見つけることができています。多様性から質までを備えた、世界トップの観光中心地としての地位を維持するために、私たちは進んでいます。永続性。これが明日への賭けであり、明日のパリです。