はじめに

保護者も「今は仕方ない」と受け止めてあげる

このようなことに鑑みても、やはり「やめさせたければ"やめなさい"と言わないこと」であり、また保護者が「いまはしかたない」と受け止めることで、子どもは楽になれ、自然とゲーム以外のことへも目を向けていくといえるでしょう。

最後に一般財団法人ワンネスグループの共同代表であり、精神保健福祉士の三宅隆之氏へ、子どもの依存症に関する悩みを持つ保護者のかたたちへのメッセージを聞きました。

「大切なのは、お子さんの前に、まず保護者の方が依存症の実態や背景などについて適切な情報を得ていくことです。不安に押し流され、感情的にお子さんへ接するのではなく、行動変容の可能性が期待できる関わりかたを学び、実践してくためには、私たちのような第三者からの支援を受けることが有効です。

また困りごとを抱えた保護者、家族同士の繋がりのなかで、学んだことを実践していくための"力"を得ることもよいでしょう。

私たちは"知ることは防ぐこと、知ることは解決への一歩"という言葉を使っています。
知ることが保護者の皆さまにとって、前向きな力へと変化していけばと思いますし、その変化はお子さんたちにも伝わります」

ネット・ゲーム・SNSのいずれかについて、下記の10項目のうち、過去12ヶ月間いくつの項目が続いていますか?

・ネット・ゲーム・SNSを使用していない場合でも、それについて考えたり、次に何をすべきかを計画したりするのに多くの時間を費やしている

・それらを減らしたり、止めたり、許可しない時に、落ち着きのなさ、いらいら、抑うつ、不安、悲しみなどを経験する

・それらの時間をもっと増やしたいと思ったり、もっと面白いものを見つけたいと思ったり、スマホやパソコンをもっと良い機器を使わなければ、以前と同じように楽しむことができなくなっている

・使う時間を減らすべきだと思っているができない

・それらのために、他の趣味や友人との出会いなど、他のレジャー活動に参加することに興味がなくなってきている

・睡眠時間の不足、学校や仕事への遅刻、お金を使いすぎる、他人と口論する、重要なことを怠けてしまうなどのマイナスの結果にもかかわらず使用を続けてしまう

・それらを使う時間を家族や友達に嘘をついたり隠したりしている

・ネガティブな感情を避けたり和らげるために使用している。または使用することで、不快な気分(例えば無力感、抑うつ、罪悪感、不安など)を忘れることができる

・あなたの重要な人間関係、仕事、学習環境の中で、それらの使用が原因で問題が発生したり、ケンカになったりすることがある

・それらを使用したいという強い思いがある。または、したくなった場合、我慢することが難しい

DSM-5「インターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder 今後の研究のための病態)」より引用、一般財団法人ワンネスグループが編集

上記10項目のうち、5つ以上の項目が1年以上続いていたら、インターネットゲーム障害の危険性があります。専門家や医師などへの相談をお勧めします。

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