はじめに

家計の見直しは「その他」に注目

最初に、家計の見直しを検討しましょう。ご相談者さんの支出の内訳を見る限り、住居費からお小遣いまでの5項目については何の問題もありません。15万円の手取り月収のうち、住居費、食費、水道光熱費、通信費、お小遣いを合計11万円でやりくりしているのは立派です。社宅に住めているので、その分家賃が抑えられているのもいいですね。

気になるのは「その他:6万円〜」の部分。ここが4万円以内であれば、月収内に収まるのですが、6万円〜となっているので月収の枠を超えていることがわかります。使い道は、借金の返済でしょうか。それとも、他の新たな買い物でしょうか。

目的が借金の返済であれば、その分ゴールに向かっているので問題はありません。また、やむを得ない支出であれば、それも仕方がないでしょう。

ただし、「その他:6万円〜」と大事な部分をぼやかしていることは問題です。直視したくない思い、後ろめたい思いを感じているのかもしれませんね。でも、とても大事な部分です。

「その他」には、どんな支出があるでしょうか。1つ1つ書き出しましょう。6万円〜は、実際いくらになりますか?合計額を計算しましょう。支出が明確になったら、その内訳を振り返り、「借金の返済」「やむを得ない支出」「削減可能な支出」に色分けをしてみましょう。それがわかって初めて、具体的な返済計画が立てられます。

ボーナスをコントロールすることが鍵

今回のご相談者さんの場合、月収は手取り15万円(15万円×12ヵ月=年間180万円)ですが、ボーナスが年間260万円あります。毎月の給料をはるかに上回る金額です。そのため、実は月々貯蓄や返済ができなくても、ボーナスをコントロールできていれば、それほど問題はないはずです。

ボーナスの使い道も、「その他」同様に、色分けをしてみましょう。

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