はじめに

預金は「使う」「貯める」の役割別に預け先を変えて

ところで、相談者さんのご家庭の貯金は、ご主人の会社の社内預金のみということですが、これはお金の持ち方として少し不便な部分もあるのではないかと思います。引き出しは自由な場合が多いですが、銀行のATMのように機械にカードを入れてすぐ引き出せるものではなく、会社で手続きをして、1週間以上後にお金を手に入れられるという仕組みである場合がほとんどだからです。

つまりすぐ使えるお金を置いておくには少々不便かと思います。できれば緊急時にもすぐに使える口座を一つ準備し、しっかり貯めたいお金は金利が高く設定されている社内預金に入れるなど、役割を分けると便利です。

「使う」「貯める」口座に入れておく金額の目安

すぐ使えるようなお金は「使う役割の口座」に生活費とともに入れておきましょう。目安は毎月の生活費の1.5カ月分です。不安であれば2〜3カ月分などを入れて置いても構いませんが、このくらいあれば毎月の生活費には困りませんし、急な支出があっても余分に入れている0.5ヵ月分から支払うことができます。それ以上のお金は「貯める役割の口座」として、社内預金を活用すると良いと思います。ここには生活費の6カ月以上、1年分などを入れておくことが理想です。そして教育費など数年内に使うお金は、できればこの6カ月ないし1年分のお金とは別に貯めることが理想ですが、相談者さんは今から準備するのは難しいと思うので、その辺りは流動的にできれば良いかと思います。

口座を役割別に分けると、「貯める役割の口座」からお金を引き出すことなく、生活していくことができます。これがとても大切です。そして、社内預金は金利が高く設定されていますので、今回は貯める口座に社内預金を勧めましたが、一般の銀行口座でも構いません。

きちんと貯める仕組み、つまり支出を見直して毎月余剰金を作ること、簡単に引き出して使うことがない口座にしっかり貯められるようにし、今後の教育費や老後資金づくりを目指してください。

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