はじめに

苦手な家事をどうやって克服するか?

家計表を見ていると、お嬢さんたちに不自由をさせたくないと思うからなのか、外食が多く食費がかなり多くかかっています。被服費、日用品代などをはじめ、全体的に支出が多いのではないかと感じます。ボーナスで毎月の赤字分を補填できるわけではないので、今のままでは貯金が減っていくばかりになってしまうことが明らかです。支出を削減していくべきでしょう。

家事が苦手、惣菜ばかりになってしまう、洗濯も苦手、という理由があるのでしょうが、これからこの3人での暮らしが長く続きます。生活の仕方自体に工夫が必要でしょう。例えば、お嬢さんたちにも料理や洗濯を手伝ってもらうということでも、改善していけることだと思います。また、それがお嬢さんたちの負担になってしまうのであれば、今では家事代行を頼むことを検討しても良いと思います。

ホームページ等を検索してみると、1時間あたり3000円前後から請け負ってくれるところが多いようです。単発でも、週1回など決まった周期でも頼めるようです。その頼んだ時間の中で、何食分かの食事の作り置きを頼んだり、掃除洗濯をたんだりすると、今より支出が減るかもしれません。

新たな費用がかかることなので検討は十分にしてほしいのですが、このような工夫も考えられるのです。家族でできること、依頼して代わりにやってほしいことなどを明らかにして、限られた時間の中で効率の良いサポートを受けられることを考えても良いですね。

通信費は一度見直すと削減効果が続く

節約をお勧めするときには、前述したような食費などの変動費よりも、住居費や通信費、生命保険料などの固定費を下げられるように見直しをまずお勧めします。それは一度、手間をかけて見直しをし、支出が削減できると、その効果が頑張らなくても長続きするからです。

食費や被服費などの変動費は努力の成果といえる部分が大きく、モチベーションが高い時は効果がありますが、モチベーションが下がると途端にリバウンドしてしまうことが多いのです。ですが、なぜ相談者さんには変動費の見直しから勧めたのかというと、支出の中で固定費が少なく、明らかに工夫次第で変動費の削減が可能だと思えたからです。習慣化できれば固定費のような持続する効果が狙えるでしょう。

ですがやはり固定費の見直しも大切です。相談者さんの場合は目につくのが通信費。プランの見直しをしてみましょう。今は大手通信会社も価格を落としたプランを出していますし、格安通信業者も人気です。通話が多いのか、ネットやSNSが多いのかなど各自の使い方によって契約を変えることも1つの手段です。通話は家族間が主であるなら、SNSの無料通話が使えるネット中心のプランでも良いかもしれませんし、通話が多い、緊急電話が使えないと不安ということであれば、音声通話がしっかりできるプランを選ぶ方が良いかもしれません。自分自身がどのような使い方をしているのかを振り返り、使う分だけの契約をしましょう。

また、一度生命保険の見直しをしても良いかと思います。奥様がいなくなり、保障内容に過不足が生じているかもしれません。生命保険も、必要なだけの保障があるのかないかを見直すべきです。

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