はじめに

スーパーは好調続くも野菜価格高騰が向かい風に?

外食需要が消失している中、消費の受け皿となっているのはスーパーマーケットです。緊急事態宣言前後にスーパーでトイレットペーパーなどの紙製品が品切れになっていたのは記憶に新しいでしょう。

全国スーパーマーケット協会のデータを見てみると、新型コロナウイルスが蔓延した3月以降、惣菜は前年比で減少傾向にある一方で食品関係の売上は一貫して増加しており、自炊頻度が高まっていることが予想できます。

品目別売上高

一方で7月以降は農産物の価格高騰が顕著に現れてきました。というのも、上半期の日本列島は新型コロナウイルスの流行だけでなく、4月は九州の豪雨被害、6月以降は梅雨明けが13年ぶり8月にずれ込むなど長雨にも見舞われました。雨による日照不足の影響から野菜価格に影響が出てきています。

平年比で価格を見ると8月17日の週時点でキャベツは約1.9倍、レタスは約2.2倍と特に葉物野菜が高騰しています。また九州での生産も多いばれいしょ(じゃがいも)や、本来は価格が安定している玉ねぎも平年比で高く推移しています。

梅雨が明けた8月は梅雨から一転して猛暑が続いているため野菜の生育には好ましくなく、秋から冬にかけても不安定な価格は続く見通しです。農産物の価格が高止まりとなるとスーパーで買い物をして自炊をするにも食費がかさんでしまうため、デリバリー市場への思わぬ追い風が吹くかもしれません。

野菜価格