はじめに

デリバリーへの期待は今後も高まる

外出自粛の影響で自炊需要と同様に需要が急増したのが食のデリバリーです。今回は外出自粛による巣ごもり消費で利用者が急増し株式市場でも注目を浴びている出前館(2484)、オイシックス・ラ・大地(3182)について触れていきたいと思います。

出前館はアメリカのUberが日本でも展開しているUber Eatsと共にフードデリバリーの2大勢力となっています。オーダー数は新型コロナウイルス流行後の第3四半期(2020年3~5月)期間で前年同期比150%と飛躍的に増加しています。3月にはLINEとの資本業務提携も発表しており、今後は更なる飛躍が予想されます。

業績面では広告宣伝費やオペレーションコストの増加により利益は赤字であるものの、第3四半期の売上高は前年同期比約73%増と急上昇しています。株価も3月につけた安値から約4倍の水準まで上昇しており、期待の高さがうかがえます。

オイシックス・ラ・大地は有機野菜や加工食品をサブスクリプション方式でネット販売しています。新型コロナウイルス流行後は会員数が急増して出荷が追い付かなくなり、3月後半からの1ヶ月は主要サービスのOisixで新規加入を停止する事態となっています。

そのような中でも業績は急激に成長し、第1四半期(4~6月期)の売上高は前年同期比で42%増、純利益は338%増となっています。2020年10月には新施設の稼働開始も予定されており、安定した会員数の増加も望めるでしょう。株価も決算発表を受けて連日の大商いで3月の安値から約3倍にまで上昇しています。

外出自粛がやむを得ない中で、いままで外食や自炊が中心であった人たちが第3の選択肢としてデリバリーやネット購入を経験したというのは大きな変化と言えるでしょう。株式投資というと距離の遠い存在のような気がしますが、このように日々の食生活の動向から成長している企業を見つけることもできます。自分の行動のちょっとした変化をきっかけに楽しみながら銘柄選びを始めてみてはいかがでしょうか。

<文・Finatextホールディングス アナリスト菅原良介>