はじめに
何歳まで使える制度なのか
「でも、50代も半ばだし、60歳までしか入れないiDeCoって今更入ってもしょうがないんでしょ?」
こちらもよく聞く声です。
まず、先にお伝えしたとおり、収入があるのであれば所得控除の観点からも入っていた方が得です。そして、2022年の年金制度の改定にともない、60歳以降も国民年金に加入していれば65歳まで掛金を拠出することができるようになります。
たまに65歳まで掛金を拠出することができるとだけ書いてあり誤解を生むのですが、これには「国民年金に加入してる人=国民年金被保険者」であればという但し書きがつきます。国民年金は40年間収めた人がマックスの掛金を積んだことになりますが、60歳以降でも国民年金の加入期間が40年間に満たない場合はかけることができます。この国民年金を払っている間は、確定拠出年金を拠出することができるので、年齢が65歳まで伸びたとだけとらないことが重要です。65歳まで会社員を続けている方も厚生年金にはいっているので、国民年金は厚生年金に含まれる概念で対象になります。
お金の制度は、正しく理解して使いこなさないと、もったいないことになりかねません。
なんとなく知っているのと、ちゃんと知っているの間に大きな溝があります。 せめてサービスを利用開始する時だけでもよいので「なんで?」「どうして?」を繰り返して本質を理解していくことが大事だと思います。