はじめに

グローバル教育を掲げる学校は厳しい状況

<モリの目>(森上展安)

「第一外国語」ではなく「第二外国語」に着目されたタカさん。モリの目では、テーマ周辺のトピックをを思いのまま書いてみます。

さて、コロナ禍で、さしものグローバル気運も気息奄々であるのはタカさんが指摘している通りです。海外に行けませんから、グローバルの5文字を冠して海外体験を中核に据えたプログラムはいずれも動けないので大弱り。率直に言って、今年からグローバルカリキュラムを立ち上げた学校もいくつかあって、入学時にはそもそもコロナ禍もここまでは、と考えられていなかったので立ち往生している、というのが実感です。

例えば、ある学校はまるまる2年の留学を組み込んだコースを募集しましたが、果たして実行年の中3、高1の年(今から数年後)にコロナ禍が終息しているのか、仮に終息していたとしても、ワクチンの開発の目途が立っていなければ留学そのものが成立するのかと心配になります。

タカさんが紹介している暁星のケースで「カンヌ研修旅行」に触れられていますように、語学を学べば使いたくなるのが人情ですし、使えば上達します。その好循環には現地体験が欠かせません。これにかわってコロナ禍でも活躍しているのが大妻多摩の例に出ているZoom活用ですね。あるいはスカイプ利用によるフィリピン・セブ島などとのネイティブとのオンライン対話です。

手前味噌になりますが、私が主催しているNPO学校支援協議会で、8月末、留学生と留学生OBを指導者とし、高校生の英語漬け研修を実施しました。協力した頂いた和敬塾は男子寮で、現役の東大、早大、上智大などの留学生がいます。彼らに加えて30代の海外から留学中の博士号をもった同塾OB関係者がプレゼンターやコーチとなり、「パンデミックの中で移民を受け入れは可能か」というホットはテーマの議論を試みました。

ハイレベルですが、現実の問題を、コーチのリードによって対話を重ねながら議論する試みです。1泊2日のプログラム終了後は、二十数人の参加者の顔に晴れやかな笑顔が浮かび、それなりの達成感があったものと思われます。参加した高校生は様々な中高一貫校の生徒たちで、5人1組のグループにファシリテーターがつき、何とかテーマを消化していたようでした。

彼らは、「海外研修が中止になったので参加した」という生徒ばかりでした。今、“海外体験”にかわる”感動体験”が求められているという切実なニーズがあります。

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